リンクスインターナショナルは11月22日(火)、同社が代理店を務めるMINISFORUMの新製品発表会を実施した。MINISFORUMは、これまで手の平サイズのさまざまな小型PCを発売してきたPCメーカー。
以前からIntegrated GPU(内蔵GPU、以下iGPU)性能の高いモバイルCPUを採用した小型PCが人気を博し、ラインアップをどんどん拡充している。ちなみに後述する市場想定価格と発売予定日は、現時点での予定。最近は円の値動きも激しいので、今後変更になる可能性もあるとしている。
発表会の冒頭、MINISFORUM CEO 王懐斌(ワン・ホワイ・ビン)氏がビデオレターで挨拶を行った。
ハイエンドなモバイルCPUに加え、dGPUを搭載した
性能の割の小型&薄型なゲーミングデスクトップPCが多数登場!
次に9月に実施された東京ゲームショウ2022(TGS2022)にて展示も行っていたフラグシップモデル「MINISFORUM HX99G」(HX99G)を紹介。本機はCPUにAMD「Ryzen 9 6900HX」(8コア/16スレッド、最大4.9GHz)を採用し、別途discrete GPU(独立したGPU、以下dGPU)であるAMD「Radeon RX 6600M」を搭載した小型のゲーミングPC。メモリーは32GB、ストレージが512GB。
MINISFORUMでは、AMD「Ryzen 9 5900HX」を採用した「Minisforum EliteMini HX90」のように、ハイエンドなモバイルCPUを搭載したモデルが非常に人気だったが、GPUはiGPUのみだった。
HX99Gは、そのさらに上位モデルとしてdGPUを備え、ゲームがより快適にプレイできることが期待される。Radeon RX 6600MはRDNA 2世代のGPUで、数多くのPCゲームをフルHDで快適に遊べるスペックを有する。
小型ではあるものの、前面にUSB 3.2 Gen1 Type-A、USB 3.2 Gen1 Type-C、オーディオ端子を搭載。背面にUSB4×2、USB 3.2 Gen2×3、HDMI×2、2.5G LANと豊富なインターフェースを備える。
発売時期は2022年12月頃の予定で、市場想定価格は18万2980円。18万円を超えるが、搭載CPUや全体構成を考慮に入れれば、近い構成のノートPCなどよりはお買い得と言える価格に収まっている。
HX99Gの弟分となるHX90Gは、すでに予約開始中。CPUは前世代のAMD「Ryzen 9 5900HX」(8コア/16スレッド、最大4.6GHz)、GPUはAMD「Radeon RX 6600M」を搭載。メモリーとストレージは、HX99Gと同じく32GB、512GB。発売は11月26日予定で、市場想定価格は16万3390円となっている。
次に紹介された「DESKMINI NUCX17」は、2.65㎜とPCとしては驚異的な薄さを誇る筐体に、MINISFORUMとしては初となるCPUがインテルのCPU「Core i7-11800H」(8コア/16スレッド、最大4.6GHz)を搭載し、GPUが「GeForce RTX 3070 Laptop」という高性能なもうひとつのフラグシップモデル。メモリーは32GBで、ストレージが512GB。
TGS2022でも先行展示されていたが、独特なフォルムのため、非常に注目を集めた製品とのこと。インターフェースは前面にUSB 3.2 Gen2×3、SDカードスロット、背面にThunderbolt4、HDMI、LANポートを備える。
その薄さを活かしてデスクの端に置くの限られたスペース、テレビラックの隙間に置くなどができるとしている。予約はすでに開始していて、発売予定時期は11月26日に発売予定。市場想定価格は20万4980円。
「MINISFORUM NAG6」(NAG6)はCPUにインテル「Core i9-12900H」(14コア/20スレッド、最大5.0GHz)、GPUにAMD「Radeon RX 6600M」を備えたゲーミングPC。やはりメモリーは32GBでストレージが512GB。筐体のデザインは異なるが、立ち位置的にはHX99Gに近い製品とのこと。