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道路に線や矢印を照射、大日本印刷が小型照明装置を試験販売へ

2022年11月21日 18時40分更新

文● ASCII

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「DNP高視認性パターンライト」

 大日本印刷(DNP)は11月21日、ラインや矢印などの高精細なパターン光を遠方まで投影できる小型照明装置「DNP高視認性パターンライト」の試験販売を11月中に開始すると発表した。

投射したラインパターン(緑の光の線)に沿って施工する風景

 同社は2019年に、多様な光制御技術を駆使し、さまざまなパターンを遠方まで光で明瞭に表示できるDNP高視認性パターンライトを開発し、インフラ・建設、警備・監視、工場の自動化(FA:Factory Automation)、屋内外のデザイン照明など、多種多様な分野で試験的に提供してきた。

 特に、道路区画線整備の工事で、必要な基準線・区画線等を路面上に示す「作図工程(墨出し作業)」では、作業時間を70%以上短縮し、作業コストを75%以上削減できることを確認したという。また、高速道路の規制工事区間の手前で、車両のスムーズな車線変更を促す取り組みでは、既存の自発光式の予告看板と本製品を組み合わせることで、ドライバーに直感的で分かりやすく車線誘導を促進する技術として利用されている。このような作業の効率化やコスト削減、車線誘導技術などのニーズが高まっていることから、今回、DNP高視認性パターンライトの試験販売を開始する。

 本製品は全長256×直径50mmと小型で、低消費電力ながら遠方まで明るく明瞭なパターン光を投影することが可能。直線や矢印など、用途や場所に適した多様なパターンを投影できる。本体の設置角度を調整することで、数mからおよそ100m先までパターン光を投影可能。

 今回試験販売するDNP高視認性パターンライトは、直線(ライン)と矢印の2つのパターンが使用できる。充電式で、連続照射モードで最大3時間、点滅モードで最大6時間(内蔵バッテリー使用時)使用可能だとする。DC 5V出力のモバイルバッテリーで給電しながらの使用も可能。

矢印パターンを投影することで後方車両へ注意喚起

 本製品は、レーザー製品の安全規格であるJIS C 6802のクラス1に準拠しており、レーザー機器管理者の配置やインターロック機構、製品へのアクセス制限などの特別な対策を必要とせず、一般的なLED灯具と同様の使い方ができる。

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