皆さん、こんにちは。新宿副都心エリア環境改善委員会、スマートシティ・タスクフォース事務局のあんずくんです。 はじめましての方で「うーん、環境改善委員会?」と思った方も、2回目だけど「えーっと、環境改善委員会って、何だったっけ?」と思った方も、ぜひこちらをご覧ください(笑)。
ざっくり申し上げますと、環境改善委員会は西新宿のまちづくりに取り組む民間企業などで構成された組織です。そのなかでも、スマートシティ化に向けて色々と活動していまして・・・。その一つが前回からご紹介している「自動運転モビリティサービスの実装に向けたプロジェクト」です!!
第2回目の今回は、「2021年度の取組の紹介」をしたいと思います。
2021年度は大成建設が代表となったコンソーシアムが東京都補助対象事業に採択され、実証実験を行いました。
2021年度のテーマは、「まちのインフラと連携した自動運転」で、2022年1月末に10日間走行しました。
自動運転技術は日々向上していて、自動運転システムで対応できるシーンは増えてきていますが、より安全でスムーズな運行のために、まちのインフラ(道路側)から自動運転を支援する技術を4つ導入しました。
1つ目は、「信号情報」による走行支援です。
西日で信号機が見えづらかったり、前方を走る車両の車高が高くて信号機が見えなかったりすること、運転しているとありますよね? そういう場合などを想定し、信号灯色(今、何色か)・現示切り替わり(あと何秒で変わるか)情報を警視庁と協議のうえで入手し、車載センサーで検知するより前に車両に伝達する技術です。
2つ目は、「インフラセンサーで検知した危険情報」による走行支援です。
そのうち1つは、信号機に設置したセンサーで、車載センサーでは検知できない範囲の危険情報を検知し、交差点を右折する車両に伝達する技術です。例えば交差点を右折しようとしたとき、対向の右折車両の後ろから一定のスピードで対向直進車両がやってきて急ブレーキを踏むことありますよね? そういうヒヤッとすることがないようにこの支援技術を導入するんです!
もう1つは、新宿駅西口ロータリー路面に設置したセンサーで、車載センサーでは検知できない範囲の情報を検知し、駅前ロータリーから出発する車両に伝達します。例えばロータリーで人を下ろして出発しようとした際に、ロータリーの形状の特性上、一定の速度で回り混んでくる車両がいるとブレーキばかりでなかなか出発できないことがありますよね?
その課題を解消して安全に発進するために、この技術が役立ちます!
3つ目は、「特殊塗料」によるトンネル内走行支援です。
トンネルのような特徴のないのっぺりした空間が連続すると、自動運転車両は自分がどこを走っているか分からなくなることがあります。西新宿の場合は、柱や非常口などの特徴があるため塗料なしでも走行することは可能ですが、高精度で自分の位置を当てはめることができれば、危険因子を減らせて、より安全にサービスを提供できるようになります。それに全国には自動走行ができないトンネルもあるので、そのような場合に不可欠と言えます。また、この塗料は美観を向上させるだけでなく、耐久性も向上するので、一石三鳥ですね!!
いずれの支援技術も、導入するにあたっては道路占用許可または道路使用許可を取得のうえで、各種機器や塗料を塗布したパネルを設置し、実証実験終了後に撤去・現状復旧しました。サービス実装に向けては、各種機器や塗料を常設する必要があります。そのためにはインフラを所有・管理する東京都との連携が欠かせません。そのほか、自動運転モビリティの走行や停車を想定した路面・路肩に改良できれば、フレキシブルなサービスを実現できるようになります。
まさに、まちのハードを官民連携でつくっていくことができれば、自動運転モビリティが走りやすいまちが実現できるような気がします。これからも、私あんずくんは自動運転サービスを通じて、西新宿のまちづくりを進めます!!
ちょっと暑苦しい台詞で、今回は締めくくりにしたいと思います! 笑。 長かったかな…苦笑。
次回は、いよいよ本番が近づいている「2022年度の自動運転モビリティサービス試乗会のご案内」です。お楽しみに!です!!
最後に、西新宿自動運転プロジェクトのLINE公式アカウントを立ち上げましたので、ぜひご登録ください!
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それでは、また次回です! 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。