WordPressとAWSをベースにしたWebプロダクトと受託開発を展開する神戸のデジタルキューブは、東北のクラウドインテグレーターであるヘプタゴンの買収を発表した。2022年12月1日付でヘプタゴンの発行済株式の100%を取得し、子会社化する。
2012年創業のヘプタゴンはAWSを中心するクラウド専業のインテグレーター。青森と仙台を拠点に「ビジネスの地産地消」を掲げ、テクノロジーによる地方の課題解決を軸に事業を展開している(関連記事:立花さんが語る田舎とクラウドの話はバージョンアップしてた)。技術力は外部からも高く評価されており、2020年5月には東北の企業では初となる AWS Partner Network(APN)アドバンストコンサルティングパートナー (現:アドバンストティアサービスパートナー) に認定されている。
2006年創業のデジタルキューブは「デザイン、アート、テクノロジーの交点に立ち、価値を創造する」をビジョンに掲げ、WordPressおよびAWSを軸として「Amimoto」や「Shifter」などの自社プロダクトをグローバル展開し、企業および組織のデジタルクリエイティブを支えている。場所と時間を選ばないフルリモートでの勤務体制を創業当初から実践している点でも知られている(関連記事:神戸のデジタルキューブが実践するコミュニティ、ビール、たまに仕事)。
今回の買収についてプレスリリースでは「へプタゴンが持つインフラサイドを中心とするクラウドに対する技術力およびその知見と、デジタルキューブが有する自社プロダクト群やコミュニティとのネットワーク、マーケティング力を融合することが、両社の将来の持続的な事業発展につながると判断いたしました」と記載されている。なお、今回の決定で両者の事業や体制には変更はないという。神戸と三沢に拠点を置く地方クラウド企業同士の今後の展開が期待される。