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ここが変わったWindows 11 第66回

Windows 11「Microsoft Teams」以外でも自動フレーム化などに対応

2022年11月12日 12時00分更新

文● 柳谷智宣 編集●ASCII.jp

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「設定」から「Bluetoothとデバイス」→「カメラ」で設定できる

 「Windows 11 2022 Update」では「カメラ」機能も強化されている。従来は、接続しているウェブカメラを開くと、明るさやコントラストといった基本設定ができ、ビデオ表示を90度/180度回転することができた。最新版ではさらに、背景のぼかしやノイズの除去、自動フレーム化、アイコンタクトといった機能も使えるようになっている。

 Windows 11の「設定」から「Bluetoothとデバイス」→「カメラ」を開き、搭載/接続しているウェブカメラを選択すると設定画面が開く。プレビューの下にある「カメラの映像効果」で設定を変更できる。

画面を見ていると目線が下がるが、「アイコンタクト」をオンにするとカメラ目線になり好印象

 「アイコンタクト」をオンにすると、視線をカメラに合わせてくれる。ウェブ会議中は当然画面を注視することになるが、カメラは画面の上か下、人によっては横にあるので、どうしても会話中は視線がずれる。違和感があるし、会話していない相手がこちらを見ていないと、そもそも発言を真面目に聞いてくれているのか不安になる。そんな時、映像を修正して、カメラ目線にしてくれれば安心を与えられる。

 小手先の機能に思えるが、実はコミュニケーションに大きな効果があると思う。会話だけなら音声通話で良いのに、ウェブ会議が人気なのは顔がきちんと見えるから。目線を勝手に合わせてくれるというのはありがたい機能だ。

 「自動フレーム化」をオンにすると、自分の顔に合わせてフレームを移動させてくれる。スタンディングデスクなどを利用して、立ち位置がよく動くような場合に活躍してくれるかもしれない。

 今は有名どころのウェブ会議サービスなら、背景ぼかしやノイズ除去機能を備えているが、マイナーなサービスだと非対応のことも多い。そんな時、Windows 11の機能でエフェクトをかけられれば、安心してマイナーなウェブ会議ツールで参加できる。

 これらは「Windows Studio Effects」と呼ばれる機能で、とても便利なのだが、PCに「NPU(Neural Processing Unit)」と呼ばれる機能が搭載されている必要がある。機械学習の処理をサポートするもので、「Surface Pro 8」(Microsoft)を含め、手持ちのPCすべてで対応していなかった。「Windows Studio Effects」を利用するなら、「Surface Pro 9」のMicrosoft SQ3搭載モデルなど、NPUを搭載したPCが必要になるので注意しておこう。

 

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