ファーウェイのスマートフォンの5G対応はどうなる?
端末側でも、米国の制裁によりチップ供給がままならないファーウェイは壊滅的な状態にある。こちらの側面ではFinancial Times(FT)が、米国の制裁を回避する策をファーウェイが練っているという情報が出ている(https://www.ft.com/content/0fd818a8-0858-46d4-8e77-81394935ab55)。
ファーウェイの計画に近い2人の情報として、ファーウェイが中国製の機能の劣るチップを用いて5G対応にする方向性を模索していると報じている。この場合、速度などのユーザー体験に影響が出る可能性がある。それでも、全世界で5Gの展開が進みつつある中で5G非対応では難しいという焦りがファーウェイ内部にあるという。
もう1つの策が、5GモデムがついたeSIMモジュールのケースを別途装着することで5G対応にするというもの。すでに中国のSoyea Technologyは「HUAWEI P50 Pro」などに対応するものを提供している。それでも、Googleアプリが使えないという難点は残る。
2020年までは世界スマートフォン市場でトップ5にランクインしていたファーウェイだが、現在は姿を消している。
ファーウェイの冬は続く。
筆者紹介──末岡洋子
フリーランスライター。アットマーク・アイティの記者を経てフリーに。欧州のICT事情に明るく、モバイルのほかオープンソースやデジタル規制動向などもウォッチしている
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