前へ 1 2 3 4 次へ

Ryzen 7000シリーズで高性能ゲーミングPCを自作したい人におすすめ

X670チップセット搭載マザーボード、MSI「MPG X670E CARBON WIFI」レビュー

文●石川ひさよし 編集●ASCII

提供: エムエスアイコンピュータージャパン

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 すでに発売され、公開済みのベンチマークでも高いパフォーマンスを示したRyzen 7000シリーズ。これを使って高性能ゲーミングPCを自作したいという方も多いことだろう。今回紹介するマザーボードはゲーミングにおける耐久性をとくに重視し、機能も満載、デザインもシブ目のMSI「MPG X670E CARBON WIFI」だ。

MSI MPG X670E CARBON WIFI 実売価格は8万円前後

これはレザー!? ヒートシンクのマテリアルにも注目だ

 MPG X670E CARBON WIFIはAMD X670チップセットを搭載したATXマザーボードで、X670Eとあるとおりビデオカード用スロットはPCI Express 5.0 x16に対応している。つまりRyzen 7000シリーズの機能をフルに使える製品だ。

マザーボード裏から見るとチップセットヒートシンク裏にチップセットを実装するパターンが2つ確認できる

 MSIのマザーボードラインナップを整理しておくと、最上位にOCを含め豪華機能を加えた「MEG」グレード、そしてその下にひとつ上位のゲーミング性能を備えた「MPG」グレードがある。本製品はMPGグレード、ゲーミングの本命と言える。そして「CARBON」はとくにデザインにもこだわったモデルだ。まずはデザインを見ていただきたい。

整然としたデザインと色合いで落ち着いたデザイン

 基本的なデザインコンセプトは従来のCARBONモデルを踏襲しているが、今回注目したいのは表面の素材感だ。写真で見てしまうとほとんどブラック、一部にチェッカーやドットのパターンを加えているだけに見えるが、実はVRMヒートシンクのドラゴンエンブレム部分、1番目のM.2ヒートシンク、そしてチップセットヒートシンクのマーキング部分には、レザー調の素材を用いている。「調」と書いたのは確証がないためだが、その部分に触れてみるとたしかに通常のアルミヒートシンクとは異なる優しい感触がある。そしてレザーなのでその部分は少し光沢が落ち着いており、ブラックがベースのデザインながらアレンジが効いた見映えになっている。

よく見るとヒートシンク表面にさまざまなパターンが施されている

M.2ヒートシンクも同様に特殊な表面加工

チップセットヒートシンクの一部は質感を変えてある

 拡張スロットはx16形状のものが3本。最上段はPCI Express 5.0 x16に対応、2段目は最上段と合わせてx16/−またはx8/x8としてレーン分割にも対応する。そして3段目はPCI Express 4.0 x4だ。最新世代の分厚いハイエンドビデオカードを搭載する場合、3スロットまでのカードなら2段目のスロットも空くが、実質的にはビデオカード+3段目のPCI Express 4.0 x4スロットを利用することになるだろう。

 M,2スロットは4基。上2つはCPU接続でPCI Express 5.0 x4対応、表面だけでなくSSD裏面用のヒートシンクも備えている。下2つはチップセット接続でPCI Express 4.0 x4対応だ。以前から採用されていたツールレスでM.2 SSDを固定できるラッチ「EZ M.2 CLIP」は全スロットに拡大され、さらに最上段スロットはヒートシンクの着脱もツールレス化した「スクリューレスM.2」を採用している。SSDを何度も着脱する機会なんてないと思うかもしれないが、初回の組み立てがラクになるだけでも恩恵はあると言えるだろう。この手のツールで心配されがちなグラつきも、SSDを挟んでしまえばまったくない。

M.2の着脱がしやすいツールレス仕様

 M.2に関してはSerial ATAに対応しているという記載が見つからなかった。このクラスになると転送速度を求めるニーズのほうが高いということもあるのだろう。Serial ATAストレージを接続したい場合は、6基あるSerial ATA 3.0ポートを利用しよう。

Serial ATA 3.0ポートは6基ある

 デザインとRyzen 7000シリーズで利用可能な機能性についてはここまでのとおり。PCI Express 5.0世代の登場に期待している方はフルに利用でき、スロット数も十分である点に注目いただきたい。

前へ 1 2 3 4 次へ

過去記事アーカイブ

2024年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
2023年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2022年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2021年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2020年
01月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2019年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2018年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2017年
01月
03月
05月
06月
07月
09月
10月
11月
2016年
01月
03月
05月
06月
09月
11月
2015年
01月
03月
04月
06月
2014年
05月
06月
09月
10月
11月