「GeForce RTX 3060相当」は本当なのか!?
Arc A770M搭載NUCは容積約2.5Lの小型サイズでミドルクラスゲーミングPC並みの性能だった
2022年10月20日 11時00分更新
ドライバーの成熟を待ちたいタイトルも
こちらも定番だが、「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」の結果を見てみよう。画質はいずれも「最高品質」で、フルHD(1980×1080ドット)、WQHD(2560×1440ドット)、4K(3840×2160ドット)の3パターンの解像度でテストしている。
3DMarkの結果が好調だったが、こちらは期待したほどではなかった。基本的にNVIDIA製GPUがスコアーを伸ばしやすいベンチマークではあるものの、それにしても振るわないな、という印象を受ける。
デスクトップPC向けのエントリーGPU「Arc A380」のレビュー記事でも同じような傾向が確認されているようなので、後発製品ならではの最適化状況の課題がありそうだ。このあたりは将来的にグラフィックスドライバーによる改善が期待できる。
まとめ:将来性に期待したい現状唯一無二のベアボーン
NUC12SNKi72はCPU・dGPUともにインテル製という、現時点では極めてユニークな特徴を備え、小型PCでありながら現行のミドル~ミドルハイクラスゲーミングPCに比肩する性能を発揮できるベアボーンキットだ。
ただし、ベンチマークセッションでも確認したとおり、今の時点ではゲームごとの最適化が十分ではなく、タイトル次第で性能がバラつきやすそうな不安はある。現状のドライバーでは評価が悩ましいところだが、アップデートでいかようにも改善できるところではあるので、将来性に期待したい。
そもそも3DMarkの結果を見れば、このサイズでしっかりとPCゲームをプレイできるだけのポテンシャルを秘めていることは明らかだ。現状、コンパクトなハイスペックPCが欲しい場合、選択肢はそれほど多くない。自分の用途にマッチするかどうかをしっかり吟味した上であれば、NUC12SNKi72は有力な選択肢の1つになりえるはずだ。
