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パソコンショップSEVENの「ZEFT G27H7」をチェック、Core i7-12700KFとRTX 3060 Ti搭載

デザイン・性能・機能3拍子揃った1台、NZXTの新PCケース「H7」で自作PCのような拡張性や面白さもあるBTOゲーミングPC

2022年10月11日 13時00分更新

文● 宮崎真一 編集●八尋/ASCII

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「ZEFT G27H7」

 無味乾燥なフロントパネルがスタイリッシュな雰囲気を醸し出し、それが非常に高い人気につながっていたNZXTのケース「H510」および「H710」シリーズ。そして2022年7月にNZXTは、H710の後継モデルとして「H7」を市場に投入した。

 そんなH7を採用したゲーミングパソコンが、パソコンショップSEVENの「ZEFT G27H7」だ。今回は、このZEFT G27H7を取り上げ、一体どのようなパソコンなのか詳しく見ていきたい。

ZEFT G27H7
https://pc-seven.co.jp/spc/16673.html
価格:29万円8980円(※追加カスタムを除く、10月9日現在)

ZEFT G27H7(試用機)の主なスペック
CPU Core i7-12700KF(3.6GHz~最大5.0GHz)、12コア/20スレッド
CPUクーラー NZXT KRAKEN Z53
グラフィックス GeForce RTX 3060 Ti
メモリー G.Skill Trident Z Neo 16MB(DDR4-3600 8GB×2、スロット数4のうち2スロット使用)
ストレージ 1TB SSD Western Digital WD Blue SN570(M.2接続/NVMe対応)
PCケース NZXT H7(White&Black)
フロントケースファン SilverStone Air Blazer 120R×3(※カスタマイズで追加)
マザーボード ASUS PRIME H670-PLUS D4(インテル H670チップセット)
内蔵ドライブ DVDスーパーマルチドライブ(外付けUSB接続)
通信規格 有線LAN(2.5GBASE-T)、無線LAN(Wi-Fi 6、IEEE 802.11ax/ac/a/b/g/n)、Bluetooth 5.0
電源ユニット NZXT C750(定格出力750W、80PLUS GOLD認証)
OS Windows 11 Home(64bit)

ステータスを表示可能な水冷ヘッド
工具を必要としないH7の使いやすさは上々

 まずは、ZEFT G27H7のスペックから紹介していくが、CPUには第12世代Coreプロセッサーの「Core i7-12700KF」(以下、i7-12700KF)を採用。i7-12700KFは、Performanceコアを8基、Efficientコアを4基の計12コア/20スレッドタイプのCPUで、Turboboost Technology適用時の最大動作クロックは5.00GHzを誇る。モデルナンバーに“F”が付いていることからもわかるとおり、グラフィックス機能を内蔵していないCPUとなる。

CPU-Z(Version 2.02.0)の実行結果

 そして、その冷却にはケースと同じNZXTの簡易水冷クーラーの「KRAKEN Z53」を採用。ラジエーターサイズは240mmで、ユニークなのは水冷ヘッドにLCDディスプレーを備えている点だ。このディスプレーには任意のイメージファイルのほか、CPU温度やGPU温度、CPUクロックなどをリアルタイムで表示することが可能。

CPUクーラーは簡易水冷タイプのNZXT製KRAKEN Z53。水冷ヘッドのディスプレーに各種ステータスを表示できるのが最大の特徴だ

ラジエーターは2連ファンのものを採用

 その制御は付属アプリケーションの「NZXT CAM」(Version 4.38.0)から行なえる。このNZXT CAMは、GPUのコアクロックやメモリークロック、それに電力制限や温度制限といったオーバークロックの機能が用意されている点も注目しておきたい。さらに、簡易水冷クーラーのポンプやファンの設定変更も可能で、かなり使い勝手は高い。

付属アプリケーションのNZXT CAM。リルタイムモニタリング機能やオーバークロック機能なども用意されている

照明タブでは水冷ヘッドのディスプレーに表示する項目や色などを変更することができる

オーバークロックタブではGPUの設定変更が可能

NZXT CAMにはポンプやラジエーターのファンの設定も用意されている

 GPUには「GeForce RTX 3060 Ti」を採用。試用機を見る限り、カードにはZOTACの「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Ti Twin Edge OC」が使用されていた。このカードは、ベースクロックが1410MHz、ブーストクロックが1695MHzで、後者がリファレンスから30MHz引き上げられたクロックアップモデルとなっている。なお、メモリークロックは14Gbpsでこちらはリファレンスから変わりはない。

GPU-Z(Version 2.49.0)の実行結果

 マザーボードは、ASUSのインテル H610チップセットを搭載した「PRIME H670-PLUS D4」を採用。電源回路に「Digi+」と呼ばれる電圧レギュレーターモジュールを採用しており、電圧降下をリアルタイムで制御し、安定性とパフォーマンスの向上を図っている。また、ネットワークには2.5GbE対応の有線LANとWi-Fi 6に対応した無線LANも備えており、高速なデータ転送が可能だ。

 システムメモリーは、DDR4-3200に対応したG.SkillのTrident Z Neoの8GBを2本、計16GB搭載。このメモリーモジュールはヒートシンクにLEDが内蔵されており、フロントパネルのファンやビデオカードと合わせて点灯させることが可能だ。また、ストレージはSSDとHDDのデュアル構成。

 M.2タイプのSSDは、Western Digital製でWD Blue SN570シリーズの1TBモデルを装備。さらに、同じWestern Digitalの2TBのHDDも搭載されており、ストレージは総量で3TBも用意され、ゲームを多くインストールする人でも十分な容量といっていい。

Cドライブ、つまりSSDに対してCrystalDiskInfo(Version 8.17.7)を実行した結果

一方こちらはHDDに対してCrystalDiskInfoを実行したもの

 電源ユニットは、ケースやCPUクーラーと同じNZXT製「C750」を搭載。定格出力は750Wを誇り、80PLUS Gold認証も取得しているモデルで、容量と品質ともに申し分ない。

 ケースは前述のとおり、NZXTのH7を採用。全体は白色で統一され、左側面のサイドパネルは強化ガラスを用いた内部が見えるタイプ。とくに、ZEFT G27H7では、水冷ヘッドのディスプレイに各種ステータスが表示されるため、内部が見えることでそれらが活きてくるというわけだ。

全体は白一色だが、内部の黒色が強化ガラスを通して見えるため、それがいいアクセントとなっている

H7はH710の後継機だけあって、やはりフロントパネルは無味乾燥な白一色

 ケースの天板の前面寄りには、ヘッドセット入出力端子のほか、USB 3.2 Gen.1(Type-A)が2つと、USB 3.2 Gen,2(Typ-eC)が1つの計3系統を装備。さらに背面には、USB 3.2 Gen.2(Type-A)が2基、USB 3.2 Gen.2(Type-C)が1基、USB 3.2 Gen.1(Type-A)が3基、USB 2.0が2基と計8ポートものUSBが用意され、拡張性は非常に高い。

ケースの天板の前面寄りに用意された各種インターフェース

一方こちらは背面の様子。USBが8系統と豊富だ。また、映像出力端子はビデオカードのものを使用するため、マザーボード側のものは使用しない

 内部を確認してみると、簡易水冷クーラーのラジエーターは天板に装着され、フロントパネルには120mm角ファンを3基、背面には120mm角ファンを1基備え、前面から天板、そして背面へと抜けるエアフロ―がしっかりと確立されている。

左側面のサイドパネルを外して内部を確認しているとこ

前面には120mm角ファンを3基搭載する

 また、このケースは天板も含めてサイドパネルの脱着には、ドライバなどの工具を必要としない点もユニーク。右側面のサイドオパネルを外すと、底面には3.5インチシャドウベイが2つ、マザーボードベースの裏側には2.5インチシャドウベイが2つ姿を表し、ストレージのアップグレードも非常に容易に行なえる点は評価できる。

右側面のサイドパネルを外したところ。底面には3.5インチシャドウベイが用意され、マザーボードベースの裏には2.5インチシャドウベイが確認できる

価格は標準構成で27万1800円
使いやすくて高性能なパソコンならこの1台

 ZEFT G27H7の価格は標準構成で27万1800円。H710の後継機だけあってH7の機能性は申し分ない出来で、使いやすく、高性能なパソコンの購入を考えているのであれば、このZEFT G27H7はオススメできる1台であることは間違いない。とはいえ、やはりZEFT G27H7のゲームにおける性能がどの程度かは気になるところ。そこで、別記事では実際にゲームをプレイして、ZEFT G27H7のポテンシャルに迫りたい。

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