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このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第382回

これが折りたたみスマホの完成形! 「Galaxy Z Fold4」国内版レビュー

2022年10月04日 12時00分更新

文● 山根康宏 編集●ASCII

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高性能化したカメラで夜景も望遠も楽に撮れる

 Galaxy Z Fold4のカメラは前述したようにメインが5000万画素(広角、F1.8)、超広角が1200万画素(F2.2)、光学3倍望遠(F2.4)の3つ。メインカメラはビニングにより通常は1200万画素で撮影される。また望遠カメラは最大でデジタル30倍の撮影まで対応する。

Galaxy Z Fold4のカメラ

 カメラアプリは標準で表示されるモードが「ポートレート」「写真」「動画」「その他」と4つに絞り込まれている。よく使うモードだけが表示されるのは使いやすいだろう。本体を閉じてカバーディスプレーでカメラを使うときも、4つのモードすべてが表示されるので、モード部分を左右にスワイプする必要がない。そして「その他」の中には「プロ」「プロ動画」「ナイト」「ポートレート動画」など様々なモードが搭載されている。

カバーディスプレーでも見やすい4つのモード(左)。その他のモード(右)

 Galaxy Z Fold4のカメラを使っていて楽しいと思えるのは、7.6型の大画面でプレビューしながら写真を撮るときだ。細かい部分もプレビューしながら撮影できるのでカメラを使うのが楽しくなる。この開いた状態でカバーディスプレーの表示をONにすることもできるので、人物を写しているときに被写体の人が自分の姿を見ながら撮影することもできるのだ。

大画面でのプレビューはカメラを使うことを楽しくしてくれる

 以下、実際に撮影した作例をいくつか掲載する。

0.6倍

等倍(1200万画素相当)

等倍(5000万画素)

3倍

デジタル10倍

デジタル30倍

ボケ比較用等倍。花に近寄った

花を中心にボケ最大

夜景モード等倍

食事を撮影

草木に近寄って撮影。4cm程度まで寄れる

【まとめ】誰にでも勧められる折りたたみスマホ

 Galaxy Z Fold4は1台でスマートフォンとタブレットになる2役をこなすが、フレックスモードの搭載で「折り曲げて使う」という他の製品にはできない使い方ができる。1+1が2ではなく3になるという欲張った製品でもあるのだ。カメラ性能は他社の上位機種と比べても遜色はなく、ペン入力によりビジネス用途はもちろん、イラストを描くなどクリエイティブツールとしても十分対応できる。ディスプレーサイズのスクエア化やAndroid 12Lの搭載など、これまでの折りたたみスマートフォンよりも細かい部分がブラッシュアップされたことで使いやすさも増している。

 価格は約25万円と高いものの、それに見合っただけの機能・性能を有していると感じられる。ぜひ量販店などで実機に触れて、折りたたみスマートフォンの可能性を体験してほしいと思う。

「Galxy Z Fold4」の主なスペック
メーカー サムスン電子
ディスプレー 7.6型有機EL
6.2型有機EL
画面解像度 2176×1812ドット
2316×904ドット
サイズ (開)約155×130×6.3mm
(閉)約155×67×14.2mm
重量 約263g
CPU Snapdragon 8+ Gen 1
内蔵メモリー 12GB
内蔵ストレージ 256GB
OS Android 12L
カメラ アウト:約1200万画素(超広角)
+約5000万画素(広角)
+約1000万画素(光学3倍)
/イン:約400万画素
/カバーカメラ:1000万画素
バッテリー容量 4400mAh
防水/防塵 IPX8/×
FeliCa/NFC ○/○
SIMカード nanoSIM/eSIM
カラバリ Gray Green

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