多くのスマートフォンを提供してきたOPPOが、日本向けに初めて投入したタブレット「OPPO Pad Air」。10型クラスのスタンダードなタブレットながら、薄さと軽さに力を入れた持ちやすさと、独自のインターフェースによる使いやすさ、そして3万7800円という低価格が大きなポイントとなっている。実機からその実力を確認してみよう。
薄さだけでなく背面加工でも持ちやすさに配慮
まずは外観から確認すると、ディスプレーサイズは10.3型で、形状は最近のiPadなどに近しいスクエアなもの。サイズは横にした状態で約245.1×154.8×6.9mm、重量は約440gとなっている。
同じ10型クラスで価格帯も近いことから競合となりそうなのはアップルの「iPad(第9世代)」だが、そのサイズは約250.6×174.1×7.5mm、重量はWi-Fiモデルで487gとなっている。OPPO Pad Airはそれよりもやや薄く軽く、ベゼル幅を狭くするなどしてコンパクトにまとめていることが分かるだろう。
一方で、非常に特徴的なのが背面のデザインだ。OPPO Pad Airの背面にはアルミ素材が用いられているのだが、2つの表面加工を組み合わせており、デザイン面での特徴を際立たせているのだ。
面積の広い部分は、「OPPO Reno7 A」などにも採用されているOPPO独自の加工「OPPO Glow」で、さらさらしたマットな触感が特徴だが、やや滑りやすい印象がある。一方の狭い部分は、砂丘をイメージしたという波打つテクスチャー加工が施されており滑りにくくなっていることから、手で持つ時はこちらを持つと落としにくいだろう。
側面のインターフェースを見ると、横にした状態で左側に電源キー、右側に充電用のUSB Type-C端子、そして上部に音量キーとmicroSDスロットが備わっている。microSDを用いることで512GBのストレージを増やすことができるが、利用する際にはSIMピンを使ってトレイを出す必要があるので注意したい。
「ColorOS 12」のインターフェースは使いやすい
では、タブレットとしての使い勝手はどうか。まずはタブレットで利用することが多いであろう動画視聴についてだが、ディスプレーは液晶だが解像度は2K(2000×1200ドット)と高く、視認性も良い。
また音響面に関しても、側面の左右に2つずつ、合計4つのスピーカーを搭載しているのに加え、立体音響の「Dolby Atmos」にも対応。実際にさまざまな映像を視聴してみたが、低音の響きもよく臨場感のある音声を楽しめた。
インターフェース面はどうか。OPPO Pad AirはほかのOPPO製スマートフォンと同様、Android 12をベースとした「ColorOS 12」を採用しているのだが、タブレットに合わせたインターフェースの工夫がなされている。その代表例となるのが複数のアプリを同時に利用する時だ。
たとえばアプリを開いた状態で、画面中央を2本指で上から下にスワイプすると簡単に画面を分割することができる。画面分割自体はAndroid標準の機能として存在してはいるのだが、その操作がやや分かりにくかったりするだけに、簡単な操作で2画面分割して複数のアプリを利用できるのはうれしい。
またフローティングウィンドウにも対応しており、アプリを画面上の好きな位置に置いておくことも可能。こちらはフローティングウィンドウにしたいアプリを開いた後、4本指で画面中央にピンチインすればよい。
もう1つ、ブルーライトを抑えて目に優しい「アイコンフォート」も、電子書籍を利用することが多いタブレットで役立つ機能といえる。OPPO Pad Airでは設定により、アイコンフォート使用時に画面を白黒にすることも可能なので、より目の負担を抑えたいという時に活用したい。
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