なぜ? 睡眠に真剣に睡眠に取り組むNTT、スマートデバイスの取り扱いも開始
睡眠市場は潜在的に3~5兆円の規模、睡眠障害は日本の生産性低下の要因にも
2022年09月05日 09時00分更新
従業員の生活の質を落とすような要因を、睡眠の観点から改善していく
一方、ブレインスリープコインは、スタンフォード大学医学部精神科教授であり、30年以上に渡って睡眠の研究を続けている西野精治氏が創業したブレインフリープとの連携によって提供するサービスだ。
NTT東日本とNTT DX パートナーは、2022年6月に、ブレインフリープとの提携を発表。ブレインスリープが提供する健康経営支援サービス「睡眠偏差値 for Biz」を、NTT DXパートナーが販売代理店として取り扱いを開始している。
ブレインスリープコインは、企業および自治体睡眠改善サービスのひとつとして提供するもので、「睡眠偏差値 for Biz」と組み合わせることで、「企業の従業員の生活の質を落とすような要因を、睡眠の観点から改善していくことができる」(NTT DXパートナー プラットフォームビジネス部の中村元氏)という。
1万人の睡眠データベースをもとに構築し、25問のウェブアンケートに答えるだけで、睡眠の質や睡眠によるリスクなどをスコア化できる「睡眠偏差値 for Biz」と、睡眠効率やいびき、環境音などの睡眠の状況を、毎日測定することができる専用デバイスのブレインスリープコインのデータを組み合わせて、分析レポートとしてまとめ、企業や自治体の管理組織に提供することで、企業全体の健康を高めることにつなげる。
ブレインスリープコインは、重さは7gで、パジャマの腰の部分に装着して利用する。ボタン電池で約1年稼働し、加速度センサーにより、睡眠ステージや睡眠時間、覚醒度合、寝姿勢などを計測。温度センサーで寝床内温度などを計測する。また、Bluetoothでスマホに接続し、スマホの内蔵マイクでいびきや環境音を取得する。
集計および分析した結果は、管理組織には、個人が特定できないように、データを匿名化した形に加工して提供。また、個人に対しては、睡眠偏差値のサービスを通じて、項目別のランク付けや、それに基づいた睡眠アドバイスを提供する。また、専門家による睡眠改善コンテンツの配信や、オンラインセミナーの開催も行う。さらに、睡眠専門のECサイトを通じた関連製品の割引販売なども提供する。