コスパと見た目を両立した「PG-DQ12T」はFPSも快適!
MSI製の白ケースがカッコよすぎる!約18万円のRTX 3060 Ti搭載PCを実ゲームで検証
Marvel's Spider-Man Remasteredがレイトレ有効で軽快に動作!
定番FPS/TPSゲームでも高フレームレートを記録
ここからは、ゲームベンチマークや実際のゲームプレイからフレームレートを計測し、PG-DQ12Tのパフォーマンスを検証していく。
まず最初は定番ゲームベンチマークの1つ「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ」から。画質設定はプリセットから「最高品質」を選択し、解像度はフルHD、WQHD、4Kの3パターンでベンチマークを実行した。
スコアーはフルHDが23566の“非常に快適”、WQHDが18663の“非常に快適”、4Kが9654の“快適”評価となった。RTX 3060 Tiのターゲット通りに、WQHDまで“非常に快適”の評価が得られている。平均フレームレートもフルHD、WQHDともに100fpsを大きく超えており、高リフレッシュレートのゲーミングディスプレーとの組み合わせも良さそうだ。
次に、「Marvel's Spider-Man Remastered」で、プレイ中のフレームレートを計測した。
Marvel's Spider-Man Remasteredは、もともと2018年にPlayStation 4用として発売されていた「Marvel's Spider-Man」を、2020年PlayStation 5用としてレイトレーシング対応などグラフィックスを大幅刷新して発売したタイトルだ。そこからさらにグラフィックス設定の上限を突破させてPC向けに移植したものが本作となる。
グラフィックス設定は、プリセットの「非常に高い」をベースに、DLSS「品質」を適用。レイトレーシング設定は反射解像度「高い」、ジオメトリディテール「高い」、オブジェクト範囲「6」としている。
計測内容は、マップの特定区間を連続スイングで高速移動した際のフレームレートを、フルHD、WQHD、4Kの解像度で計測している。また、レイトレーシング無効の場合も併せてフレームレート計測した。
フレームレート計測には「CapFrameX」を用いている。なお、データ全体を100分割して最小値から1%の数値を「min(1%)」としており、これを最小フレームレートの代わりとして併せて記載している。
まず、フルHD、WQHDともに、レイトレーシング有効で平均フレームレートが60fpsを大きく超えている。人や交通量の多い場所を通過する際にフレームレートが若干落ち込むくらいで、おおむね軽快にプレイできた。ただ、4Kになるとさすがにカク付きが気になるので、快適なプレイとは言えない結果だった。
一方で、レイトレーシングを無効にするとフレームレートは跳ね上がり、WQHDでもmin(1%)が60fpsを割らなくなる。4Kも平均60fpsを超え、さらに画質調整を詰めればもっとスムーズなプレイも実現できそうだ。
画面のクオリティーか、滑らかなアクションか、どちらかの選択になるわけだが、レイトレーシング有効の画面を一度体験するとレイトレーシング無効の画面にはちょっと違和感を覚えてしまうくらいの差はある。せっかくRTXシリーズのGPUを使用するのだから、レイトレーシング有効でのプレイを推奨したい。
次に、人気のバトロワ型FPSゲーム「Apex Legends」で検証する。グラフィックス設定は、アンチエイリアスを「TSAA」とし、そのほかのオプションをすべて最高にした「最高設定」と、テクスチャストリーミング「高(4GB)」、テクスチャフィルタ「異方性x4」、モデルディテール「高」にして、残りのオプションは「低」または「無効」とした「競技設定」の2パターンの画質設定を用意した。
最高設定、競技設定ともにフルHD、WQHD、4Kの解像度それぞれのフレームレートを計測している。フレームレート計測にはCapFrameXを使用した。
最高設定ではフルHDのみが平均フレームレート100fpsをやっと超える状態という結果になった。ただ経験則的に、このハードウェア構成でこのフレームレート結果は低く感じる。なんらかの要因でパフォーマンスが出ていない可能性もあるため、ここでの結果は参考程度に留め置いていただきたい。
一方、競技設定では十分なパフォーマンスを発揮しており、フルHDとWQHDは144~240Hz駆動のゲーミングディスプレーとの組み合わせが良さそうだ。また4Kでもmin(1%)が60fpsを超えるようになるので、一般的な4Kディスプレーと組み合わせてプレイするにはちょうど良いパフォーマンスが出ている。
最後は、こちらも人気のバトロワ型TPSゲーム「フォートナイト」でのゲーム中のフレームレートを計測。グラフィックス設定は、描画APIに「DirectX 12」を選択しDLSSを「バランス」で設定した状態をベースとしている。
この状態から、クオリティプリセットより「最高」を選択した「最高設定」と、クオリティプリセット「低」をベースに描画距離のみ「最高」に変更した「競技設定」の2パターンの画質設定を用意し、フルHD、WQHD、4Kの解像度それぞれのフレームレートを計測することとした。
フレームレートの計測にはCapFrameXを用い、リプレイ保存したゲームを再生した際のフレームレートを計っている。
フルHD、WQHDともに最高設定で144~165Hz駆動のゲーミングディスプレーを十分活かせるパフォーマンスを発揮している。競技設定にまで画質を落とすとフレームレートはさらに大きく伸び、240Hz駆動のゲーミングディスプレーを用意したくなるパフォーマンスを見せてくれた。競技設定であれば4Kでもmin(1%)が100fpsを大きく超えるので、4Kゲーミングディスプレーで本格的なプレイも可能だ。
オシャレな筐体にバランスの良いハードウェア構成
1ランク上のゲーミングPCを求めている人にオススメ
以上の検証結果からPG-DQ12Tは、軽~中量級の定番FPS/TPSゲームだけでなく、レイトレーシングなど最新グラフィックスを駆使したAAAタイトルを高画質でプレイしたいという楽しみ方もできるゲーミングPCとわかった。
Core i5-12400とRTX 3060 Tiの組み合わせのバランスはとても優れており、15~20万円の価格帯のゲーミングPCとしては最高のコストパフォーマンスと言っても過言ではない。それに加えて凝ったデザイン真っ白な筐体は、所有欲を存分に満たしてくれるだろう。入門用のゲーミングPCから駆け上がって、1ランク上のゲーミングPCを求めている人にPG-DQ12Tはオススメできる1台だ。
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