MEMSマイクを8基搭載してNC性能が向上、見た目もすっきりと
ゼンハイザーのワイヤレスヘッドホン最上位「MOMENTUM 4 Wireless」発表
2022年08月09日 07時00分更新
MEMSマイクを8基搭載、ノイズ低減も通話も進化
マイクは合計8基搭載。現行モデルは5~6個だったが、通話品質やANC性能を高めるために増やしている。MEMSマイクの採用もゼンハイザーとしては初。従来のコンデンサー型マイク(ECM)に比べてヘッドホン自体から出るノイズを低減する効果が得られ、ノイズカット性能が高められるという。
通話型マイクは下向き、ANC用マイクはハウジングの外側と内側にそれぞれ配置している。ANC性能を上げるため、角やエッジがなく風の影響を受けにくいマイク位置も検討。切り音の自動補正機能も持つ。チップ性能が向上しより複雑な処理ができるようになったほか、周囲の騒音に応じてANCの適応量を調整するアダプティブノイズキャンセリング機能も持っている。風NC効果は高く、圧迫感も少なくない自然な効果で、音楽再生に重要な高い静寂が得られる。
高性能で聴きやすい外音取り込み機能も利用できる。アダプティブノイズキャンセリング機能はアプリでオン/オフが切り替えられ、オフにすると手動でANC/Transparencyの強さを調整できる。なお、ANC機能自体はオフにできず常に動作する仕様だという。
ノイズキャンセルと通話それぞれの特性に合ったマイクを独立して用意しているのも特徴。通話に特化したマイクは2つから4つに増加。ビームフォーミングと独自アルゴリズムで騒音や風切り音を抑えながら、的確な声の収音ができるという。発表会では、単体マイクと2x2マイクアレイの比較音声を聴いたが、周囲のノイズがかなり下がり、声がクリアになることを確認できた。ワイドレンジで音質自体も高そうだ。