2016年の『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』、2018年の『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』に続いて、2022年4月に公開されたシリーズ第3弾『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』がRakuten TVで配信中だ。魔法使いで“魔法生物学者”のニュート(エディ・レッドメイン)を主人公にした「ファンタスティック・ビースト」シリーズは全5作が予定されていて、『ダンブルドアの秘密』から新章に突入した。キラキラしたものを集めるのが大好きなニフラーや植物の枝のような姿のボウトラックルなど、魔法動物の活躍も見ものだが、注目してもらいたいのは“チーム”。
今回の敵は、人の心を操る史上最悪の黒い魔法使いグリンデルバルド(マッツ・ミケルセン)。魔法使いが人間を支配する世界を作ろうと画策するグリンデルバルドを阻止しようと、ダンブルドア(ジュード・ロウ)が立ち上がりチームを結成した。
チームを牽引するのは、今回のタイトルにも名前が入っておりキーパーソンとなるダンブルドア。ホグワーツの魔法魔術学校の教師で、のちに校長となる人物。魔法界史上最も偉大な魔法使いであり、ニュートの恩師でもある。若い頃、グリンデルバルドと友人だったなど、ミステリアスな部分も多い。
そして、主人公のニュート。魔法動物学者の彼は、魔法のトランクを片手に魔法動物を守るためにいつも飛び回っている。その真っ直ぐな性格と勇敢さに、ダンブルドアも信頼を置いている。
3人目はテセウス(カラム・ターナー)。ニュートの兄である彼は、イギリス法務省で働く「闇祓い」。自由奔放なニュートとは対照的に規律を重んじる生真面目な性格で、とっつきにくそうな印象を受けるが、ニュートのことをいつも気遣う家族思いな一面も。第一次大戦における英雄なので、戦闘能力は高い。
ユーラリー(ジェシカ・ウィリアムズ)は魔法魔術学校で呪文学を教える教師。前作では“賢者の石”を作ったニコラス・フラメルに本を通して助言を与えるなど、間接的にニュートたちに協力していたが、今回はガッツリとチームに加わり、直接参戦する。ユスフ(ウィリアム・ナディラム)は名門魔法族の末裔で、テセウスの亡くなった婚約者リタの異父兄でもある。この未知数な部分の多い二人がどんな魔術で戦うのかも気になるところ。
ニュートの助手を務めるバンティ(ヴィクトリア・イェーツ)もチームの一員。魔法動物が好きで、魔法動物の世話を手伝っている。ニュートは魔法動物たちと心を通わせて一緒に戦ったりしているが、バンティも魔法動物を味方につけて戦ったりするのだろうか? おっとりした性格のバンティの動向も注目したいところ。
そして、ジェイコブ(ダン・フォグラー)。“ファンタビ”シリーズを見ている人にはおなじみの陽気なマグル。チームで唯一魔法使いではない、パン屋を営む普通の人間。第1作の序盤でニュートたちに巻き込まれて魔法界のことを知ってしまうが、魔法使いのクイニー(アリソン・スドル)と恋に落ちるなど、人の良さ、熱い思いなど、周囲を逆に巻き込む魅力を持っている。ダンブルドアから杖を贈られた時の喜ぶ姿などを見ると、彼が“愛されキャラ”だということが伝わってくる。
これまでもいろんな協力者はいたが、ニュートが孤軍奮闘している場面も多かった。今回は、職業もバラバラで人間も混じっているデコボコチームだけど、作戦を立てたりして協力し合いながら戦っていくところなど、新章らしい新しい展開を楽しんでもらいたい。