Windows 11 Insider Previewのプレビュービルドで、新しいメディアプレーヤーの機能拡張が進んでいる。これまでは「Windows Media Player」が標準搭載され、音楽や動画を再生していたが、今後は「メディアプレーヤー」アプリがその代わりを務めることになりそうだ。
似たような名前だが、「メディアプレーヤー」は「Windows Media Player」の新バージョンではなく、「Groove ミュージック」が置き換えられたものだ。そのため、「Windows Media Player」は「Windows Media Player Legacy」とアプリ名が変更される。
「メディアプレーヤー」はWindows 11の「Fluent」デザインになっており、違和感なく操作できる。「Groove ミュージック」は機能が貧弱すぎてあまり使われず、「メディアプレーヤー」も初期の頃は似たようなものだった。しかし、2022年3月に入って音楽CDの再生に対応し、7月13日には音楽CDのリッピングにも対応するなど機能の拡充が続いている。もちろん、テーマにも対応している。
音楽CDは再生だけでなく、取り込みもできる。「オーディオCD」タブの「取り込みの設定」画面では保存するファイル形式やビットレートを選択できる。今のところ取り込めるファイル形式はAAC、WMA、FLAC、ALACの4種類のみ。音質では劣るものの今でもMP3のニーズはあるので、ぜひ対応して欲しいところ。
音楽配信サービスがたくさんあるのに、今更音楽CDのラッピングかとも思うが、実は全米レコード協会(RIAA)によると、2021年のCDの売り上げが前年比で21%増加した。増加したのは2004年以来のことで、売上は5億8400万ドル以上とのこと。CDの所有が再度注目されているので、いち早く対応したのだろう。
もちろん、動画も再生できる。10秒間の巻き戻しや30秒の先送りも可能。ミニプレーヤー再生が可能で、他の作業しながらBGVを流せる。「・・・」メニューからビデオの回転や拡大表示をはじめ、イコライザーで音質を調整したり、再生速度を変更することも可能。
「ビデオの設定」メニューから「ビデオの機能強化」を開くと、動画の明るさやコントラスト、彩度、色合いなどを調整することもできる。
アプリの「設定」画面では、アプリテーマやアクセントカラーを変更できるので、好みに合わせて見た目をカスタマイズしよう。
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