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Nothing Phone (1)、ついに姿を現わす 背面の透明のデザインが特徴で6万9800円

2022年07月13日 00時30分更新

文● ASCII

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 すでにティザー画像などが公開されており、ASCII.jpでもすでに何度か取り上げてきたが、新興ブランドNothing初のAndroidスマートフォン「Nothing Phone (1)」がついにその姿を現わした。「Nothing Phone (1) プレブリーフィング」として、Nothing Technology社のマーケティングトップで共同創業者のアキス・イワンジェルディス氏、同社CEOのカール・ペイ氏の2人が製品やブランドの説明を日本のメディアにオンラインで行なった。

すでにデザインを始め、さまざまな情報が出ていたNothing Phone (1)がついに正式発表。ブラックはティザーの情報ではなかったカラバリ

OnePlusで経験がある経営陣が立ち上げた新メーカー
すでに多額の出資も受けている

 2020年に創業したばかりのNothing Technologyだが、ロンドン・ロサンゼルス・深圳など、世界6ヵ所に拠点を持ち、300人以上のスタッフを抱えるなど、すでに一定の規模に達している。というのも、前述の両氏ともOnePlusでスマートフォンビジネスに深く関わってきており(カール・ペイ氏はOnePlusの共同創業者)、昨年には「Androidの父」として知られるアンディ・ルービン氏が設立し、「Essential Phone」をリリースしたEssential Productsの資産を買収。また、GV(旧Google Ventures)を始め、複数のファンドや投資家から多額の出資を受けており、今回の第1弾モデルに留まらない展開が想像される。

日本のメディア向けに製品を説明したアキス・イワンジェルディス氏

 ではそのNothingがどのようなプロダクトをリリースしていくかだが、イワンジェルディス氏は最近のスマートフォンには、最初にiPhoneやiPadを触ったときのワクワク感が失われているとして、デザイン志向を1つのテーマとして挙げた。また、イワンジェルディス氏、ペイ氏ともにソニーへのリスペクトを繰り返し語り、単に市場が求める製品(そして結果的に似たような製品)を提供するのではなく、唯一無二のものを作ることを目指しているとする。

背面が透明で、974個のミニLEDを搭載した光の帯が特徴
スペック的にはミドルハイクラス

 さて、肝心のNothing Phone (1)だが、今回は外観とスペックを中心に紹介していきたい。一目でわかるのがトランスルーセントの背面。ワイヤレス充電用と思われるコイルを始め、背面に配置されたパーツが白または黒一色で塗装され、実際に見ることができる。パーツすべてが見えるため、部品の配置やディティールもデザインの一部にすべく、さまざまな工夫が施されているという。

背面全体が透明なパネルで覆われいる

ケーブルや各種パーツを特殊なインクで塗装。最も困難な部分だったとのこと

 この透明の背面には「Glyph Interface」と名付けられた974個のミニLEDからなるライトストラップが実装されている。このストラップの厚みはわずか0.48mm。消費電力はバッテリーへの影響はほぼ無視できるレベルとのこと。通知の種類や相手ごとに光り方を変えたり、撮影時のライトといった実用的な側面もある。

Glyph Interface全体を光らせた状態。カメラ利用時はソフトなライトとしても役立つ

 この背面以外は側面のアルミフレーム、前面背面ともフラットな直線で構成され、四隅のみが丸みを帯びている。この形状自体はカメラ部も含めて、最近のトレンドと言えるものだろう。

額縁が4辺とも同じ幅。また、筐体と画面部のRを統一。これで違和感をなくしている

側面はフラットなアルミフレーム。電源とボリュームは左右に分かれている

 最後にNothing Phone (1)のスペックを見ていくと、価格は6万9800円(当初日本に導入されるのは8GB/256GBのモデルで8月発売)ということで、ハイエンド機ではなく、ミドル~ミドルハイクラスの製品となっている。ディスプレーは120Hz対応の6.55型有機EL(1080×2400)、SoCはSnapdragon 778G+。

 カメラはメインが1/1.56型で5000万画素のソニー製「IMX766」というこのクラスでは定番のもので、光学式/電子式手ぶれ補正機構も搭載。5000万画素(Samsung JN1)の超広角レンズとの2眼構成。バッテリーは4500mAhで、33W急速充電に対応。OSはAndroid 12ベースのNothingOSで、3年間のAndroidアップデート保証、4年間のセキュリティパッチの提供も保証されている。詳しい製品レビュー記事は後日掲載予定だ。

カメラは標準と超広角の2眼。超広角は最短4cmまで寄ることができるなど、マクロカメラとしての役割も担う

SIMスロットは裏表のデュアル。microSDの追加には対応していない

イマドキなシンプルな紙パッケージで。ACアダプターは付属しない

付属のSIMピンも一工夫されたデザイン

「Nothing Phone (1)」の主なスペック
ディスプレー 6.55型有機EL(20:9)120Hz対応
画面解像度 1080×2400
サイズ 約75.8×159.2×8.3mm
重量 193.5g
CPU Snapdragon 778G+
2.5GHz+2.4GHz+1.8GHz
内蔵メモリー 8/12GB
内蔵ストレージ 128/256GB
外部ストレージ
OS Android 12(NothingOS)
対応バンド 5G NR:n1/3/5/7/8/20/28
/38/40/41/77/78
LTE:1/2/3/4/5/7/8/17/18/19/20
/26/28/32/34/38/39/40/41/66
W-CDMA:1/2/4/5/6/8/19
4バンドGSM
無線LAN IEEE802.11ac
カメラ画素数 5000万画素
+5000万画素(超広角、マクロ)
イン:1600万画素
バッテリー容量 4500mAh
生体認証 ○(画面内指紋、顔)
FeliCa/NFC ×/○
防水/防塵 ×/×(IP53)
USB端子 Type-C
イヤホン端子 ×
カラバリ ホワイト、ブラック
価格 6万9800円

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