コンセプト重視で高音質なNobleのFokusシリーズに新モデル追加
まず、エミライはNoble Audioの完全ワイヤレスイヤホン「Fokus」シリーズに新たに加わる「Fokus H-ANC」を展示。Hはハイブリッド型を示しており、ダイナミック型とBA型ドライバーを搭載する。以前から関係性の深いドライバーメーカーKnowledsと密に協業して実現した製品だという。ドライバーだけでなく、アイロハ製の通信チップ、MEMSマイクなどもワンパッケージにしたKnowlesのシステムをベースにしている。
Knowlesは最近イヤホンに適したEQカーブも公開した。この製品ではそのノウハウは参考にしつつも、Nobleならではのチューニングが施されているという。また、汎用的なシステムを活用することでコストも抑えており、着脱を認識する赤外線センサーなども省略。価格についてもFokus Proの半分程度を目指して調整中だという。
もともとFokusシリーズはジョン・モールトン氏が趣味でIEMを完全ワイヤレス化したらどうなるかと考えてスタートしたというコンセプチュアルなライン。FALCONのようにラインアップを計画的かつ隙間なく揃えるというよりは、面白いことや特徴を前面に押し出したシリーズとして展開していくという。一方で音についてはさすがにNobleということで完成度が高い。40dBと高いANC性能も相まって、音に切り込み感が明瞭で、切れの良い再生音を聞かせてくれていた。発売が非常に楽しみだ。
エミライのブースではこれ以外にもNoble Audioの有線ハイエンドIEMを展示。最近種類が増えているUSBドングル型DAC/アンプなどFiiOブランド製品の展示や非常に高価だが香港を中心にかなり人気のあるイヤホンケーブルブランドのVORTEXの製品なども参考出品されていた。