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ガチョウのフォアグラは一切不使用

ガチョウのフォアグラ不使用の「植物性フォアグラ」の味は? 表参道「WAYBACKバーガーズ」で期間限定発売中

2022年07月07日 07時00分更新

文● ASCII

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完全植物性フォアグラバーガーが期間限定発売

 アメリカ発のバーガーショップ「WAYBACK BURGERS 表参道店」(東京)で「NEXTフォアグラバーガー」が発売中。7月2日~8月末までの期間限定商品。単品1800円、ポテトセット2300円。

植物性の「フォアグラ」とは

「NEXTフォアグラバーガー」単品1800円

 植物性の“フォアグラ”と植物性のパティを使用した、完全植物性のハンバーガー。

 日本発のフードテックベンチャーであるネクストミーツ社の関連会社であり培養肉、微細藻類、ゲノム編集大豆の研究に取り組むDr.Foods社が開発・製造に成功した「植物性フォアグラ」を使用。ネクストミーツが開発した“代替肉パティ”を組み合わせている。

 和風バルサミコソースと奏でる贅沢な味わいを特徴としている。「まるでフォアグラを超える濃厚な満足感」とうたう。

カシューナッツを麹によって発酵させるなどして作られた「植物性フォアグラ」

 気になる「植物性フォアグラ」とはどのようなものか。フォアグラとはガチョウの肝臓で、主にフランス料理の食材として使わる。世界三大珍味のひとつと言われ、高級食材としても知られている。

 植物性フォアグラでは、ガチョウのフォアグラは一切不使用。カシューナッツを麹によって特定の温度で発酵し、それを再度また特定の温度によって発酵させたものが原料、とのこと。Dr.Foods社が1年半の開発期間を経て、フランス人生物学博士Dr.Alexis Guionet(グイヨネ アレクシ)生物学博士とマーマフーズ社の協業により開発に成功した。

動物への負荷を配慮

 背景として、フォアグラは世界中で愛される食材である一方、強制給餌を行ないガチョウやアヒルを育てる生産方法が議論の対象となることがある。欧米や欧州連合において、生産や販売を禁止する動きさえある。

 そこでフランス人のアレクシ博士は、動物に一切の負荷を与えることがない“植物性”でフォアグラを再現しようと考えたとのこと。

たしかにフォアグラのようだ

 実際に食べた感想として、柔らかく濃厚な味わいで、たしかに「まるでフォアグラ」のようにも感じた。フォアグラを毎日のように食べているわけではないため比較は怪しいが、フォアグラと言われて出されたら何の疑いも抱かないだろう。バルサミコソースの酸味もあいまって高級感溢れる味わいであることは間違いない。単品1800円とグルメバーガーのジャンルとしても高価格帯であるが、植物性であることに価値を感じるユーザーに対して妥協ない商品を用意した点で納得できる。

 環境への配慮の観点や、健康意識の高まりから、大豆性の代替肉ニーズが高まる中、今度は植物性の培養フォアグラが登場した。まったく新しいハンバーガーを、興味ある人は味わえるチャンスだ。

※記事中の価格は税込


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