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第12回衛星放送協会オリジナル番組アワード 中継部門「フランス中継 恋しいパリ 第2部」

芸術と文化が再び輝き始めたパリの雰囲気が心を元気に!

2022年07月06日 10時00分更新

文● 原田健

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 6月13日に「第12回衛星放送協会オリジナル番組アワード」の最優秀賞が発表され、中継部門「フランス中継 恋しいパリ 第2部」(NHK BSプレミアム)が受賞した。

 同番組は、コロナ禍で分断された日本と世界を結ぶ大中継で、芸術と文化が再び輝き始めた2021年10月のパリを映す。街の各所に放たれた9台のカメラを通して、現代美術館からのみの市まで、さまざまな現場を伝えている。

 4時間の生中継の第2部ということでおよそ2時間の番組なのだが、コロナ禍であることを忘れさせてくれるほどに終始明るくわくわく感にあふれており、視聴しながらパリ観光している気分にさせてくれる。

 王道の観光スポットの現在の様子を豆知識なども織り交ぜながら紹介するほか、2年ぶりに開催された「サロン・ド・ショコラ」会場の様子、話題の新美術館のレポート、大火災から復興に向かっているノートル・ダム大聖堂の最新映像、昔ながらの雰囲気あふれるクリニャンクールののみの市の様子など、観ていてさまざまな街の“今”に目を奪われる。

 それは、出演者のバックに見切れる街行く人の様子や街に漂う活気がつぶさに映し出されているからに他ならない。加えて、中村江里子、雨宮塔子、久保純子らの実力派の面々とゲストの今井美樹によるレポートが秀逸で、時間の長さを忘れさせてくれるほどに華々しく楽しくアテンドしてくれているところもポイントだ。番組内ではあいにくの雨なのだが、気にならないほどに活気に満ちた雰囲気を作ってくれている。

 コロナ禍から立ち上がっている雰囲気というものは、かたちはなくとも観る者を元気にさせてくれるということを強く感じさせてくれる心が温かくなる中継だ。

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