GeForce RTX 3080で快適ゲームプレイも実現、吸音材付きパネルのPCケースを採用
上下前後Noctuaファン祭り! パソコンショップSEVENが“静音”にこだわった、暑い夏も余裕なハイエンドPCとは?
2022年07月01日 20時00分更新
Ryzen 9とRTX 3080で高負荷なゲームも快適プレイ!
静音なのでゲーム実況配信にもオススメ
──CPUにRyzen 9 5900Xを選んだ理由は何でしょうか?
中嶋氏:ここ最近、Ryzenの価格が下がったことでコストパフォーマンスが高まり、弊社でも採用モデルの人気が高まっています。あと、第12世代Coreプロセッサーは、高負荷時に発熱量が多く、静音性を追求していくと、それがネックとなる場合があります。そこで、ある程度発熱が抑えられて扱いやすいRyzen 9 5900Xを採用しました。
──ビデオカードにRTX 3080を選んだ理由を教えてください。
中嶋氏:RTX 3070 Tiより上位のグレードのGPUの価格が落ち着いてきています。今回の構成では、Ryzen 9 5900Xとのバランスを考えてRTX 3080をチョイスしました。とくに、今回は静音性を重視しつつも、パフォーマンスの両立を目指したハイエンドGPUということで、RTX 3080に白羽の矢が立ったといった感じでしょうか。
真重氏:Ryzen 9 5900XとRTX 3080を組み合わせたことで、最新のゲームや負荷が大きなゲームを快適にプレイできると思います。とくにRTX 3080の場合は4Kプレイをターゲットにしたビデオカードですので、大きな画面で迫力あるプレイが楽しめます。このモデルの場合、静音性に配慮しているので、パソコンの動作音をあまり気にせずにゲームの実況・配信やボイスチャットも楽しめると思います。
──今回の構成では、ビデオカードに関しては、とくにメーカーは限定していないんですよね?
中嶋氏:弊社のBTOパソコンでは、メーカーやブランドを明記していないビデオカードがありますが、これは供給状況に応じて変わる可能性があるためです。とはいえ、ただコストが安価だからという理由だけでカードを採用しているわけではありません。実は、GPUクーラーの冷却性能に関しては社内で一定のレギュレーションがあり、それを満たしたものしか採用していません。一例を挙げると、ZEFT R37FLUXとは直接的に関係があるわけではないですが、かなり下のグレードのGPUではない限り、GPUクーラーのファンが1基のものを採用しないといった内容です。今回の構成ではGainwardのRTX 3080搭載モデルを搭載していますが、テストを行なった限りでは、GPUは十分冷えていましたし、動作音もケースに入れてしまえばほとんど聞こえないレベルでした。
──レギュレーションがあるのですね。できれば、購入する前にどこのメーカーのカードかわかればありがたいのですが。
中嶋氏:ZEFT R37FLUXに限らず、ビデオカードのメーカーや型番の問い合わせをいただくお客様はいらっしゃいますね。弊社の問い合わせフォームにお答えしますと明記していますので、もし気になる方がいらっしゃいましたらお問い合わせください。
──マザーボードに関してですが、B550M Pro4を選んだ理由は何でしょうか?
中嶋氏:B550M Pro4は、電源部のヒートシンクを装着していますが、AMD X570搭載のエントリーモデルよりも大きなサイズです。その電源部も8フェーズ構成で、Ryzen 9 5900Xの十分安定動作が可能です。さらに、AMD B550は、AMD X570の後発になりますので、USB周りを始めとした仕様面も充実しています。それ以上のスペックを求めるのであれば、BTOから「B550M Steel Legend」や「X570 Steel Legend」を選択していただければと思います。
──電源ユニットに関してはいかがですか? 今回のコンセプトと合致した採用理由はあるのでしょうか?
中嶋氏:SilverStoneの「ET750-G」を採用していますが、この電源ユニットには静音仕様の120mm角ファンが備わっています。以前、SilverStoneにお話を伺ったときに、このファンは負荷に対する回転数の上がり方がほかのメーカーに比べて緩やかという話を聞きました。ファンの動作音も公称18dBで、弊社でテストを行なってみても十分静かなレベルで、実績もありましたのでZEFT R37FLUXでも採用となった次第です。さらに静音性を追求したいお客様がいらっしゃいましたら、CORSAIRのZero RPM Fan Modeという独自機能を搭載した「RM850」や、セミファンレスモードを実装したCooler Masterの「V850 GOLD」をBTOで検討していただければと思います。
──ありがとうございました。
中嶋氏が語るように、高性能なCPUやGPUは消費電力が大きく発熱量も多いため、静音性とパフォーマンスを両立させることはなかなか難しい。しかし、ZEFT R37FLUXは、ケースのP10 FluxとNoctua製ファンを組み合わせることで、それを実現させている。取材時にZEFT R37FLUXの動作音を聞いてみたが、中嶋氏や真重氏がいうように静音性は非常に高いものだった。これから夏を迎えるにあたり、CPUの温度も気になる人も増えると思うが、十分高い冷却性能を備えながらも、動作音を抑えることに成功したZEFT R37FLUXは、かなり魅力的な1台ではないだろうか。
(提供:セブンアールジャパン)