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税別13万2000円引きのセール中! こだわりのASUS製パーツを「ROG STRIX Helios」に搭載

ゲーミングPCの最高峰を享受せよ! ダブル水冷のi9-12900KSとRTX 3090 Ti、ASUSづくしの「ZEFT GR29PBA」

2022年06月22日 11時00分更新

文● 宮崎真一 編集●八尋/ASCII

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「ZEFT GR29PBA」

 パフォーマンスの高さから、ゲーマーにおいてインテルの第12世代Coreプロセッサーが好評だ。その第12世代Coreの中で最上位モデルとなる「Core i9-12900KS」(以下、i9-12900KS)は、ブーストクロックは5.5GHzを誇り、購入を考えている人も多いのではないだろうか。

 また、GPUではNVIDIAがAmpere世代で最上位モデルとなる「GeForce RTX 3090 Ti」(以下、RTX 3090 Ti)を投入し、こちらもゲーマーにとっては垂涎の的だ。

 そんなi9-12900KSとRTX 3090 Tiを搭載したゲーミングデスクトップパソコン「ZEFT GR29PBA」が、パソコンショップSEVENから登場した。CPUとGPUの最上位モデルを組み合わせたマシンは、果たしてどの程度のパフォーマンスを発揮するのだろうか。まずは、そのスペックについて詳しく見ていきたい。

ZEFT GR29PBA
https://pc-seven.co.jp/spc/16528.html
標準構成の価格:80万7180円(6月20日現在、セール適用後の価格) 試用機の価格:88万548円(6月20日現在、セール適用後の価格)

試用機の主なスペック
モデル名 ZEFT GR29PBA
CPU Core i9-12900KS(定格クロック3.4GHz、最大クロック5.5GHz)、16コア24スレッド
CPUクーラー ASUS ROG STRIX LC II 360 ARGB
グラフィックス ASUS ROG Strix LC GeForce RTX 3090 Ti OC Edition(GeForce RTX 3090 Ti)※標準変更品
メモリー DDR5-4800 32GB(16GB×2)、スロット数4のうち2スロット使用
ストレージ 1TB M.2 SSD(Western Digital WD Blue SN850、PCIe 4.0)、2TB SSD(Crucial MX500、Serial ATA 6.0Gbps)
PCケース ROG STRIX Helios
光学式ドライブ DVDスーパーマルチドライブ(外付けUSB接続)
通信規格 2.5GbE有線LAN、Wi-Fi 6E/Bluetooth 5.0対応
電源ユニット ASUS ROG Thor 1000W Platinum II(定格出力1000W、80PLUS Platinum認証
OS Windows 11 Pro(64bit)

CPUとGPUの簡易水冷のデュアル構成
外も中もいわばASUSづくしの1台

 ZEFT GR29PBAは、冒頭でも述べたとおり、CPUにi9-12900KSを採用している。このi9-12900KSは、Performanceコアを8コア、Efficientコアを8コア搭載した16コア/24スレッドのCPU。ベースクロックは3.4GHzと抑えめながらも、Turboboostテクノロジー適用時のブーストクロックは5.5GHzまで上昇する。

CPU-Z(Verison 2.01.0)の実行結果

 ただ、高スペックを誇るi9-12900KSだが、そのTDPは150Wとかなり高くなってしまっている。そこで、ZEFT GR29PBAでは、冷却にASUS製の簡易水冷クーラー「ROG STRIX LC II 360 ARGB」を搭載。ラジエーターは360mmサイズで、冷却性能は申し分ない。

CPUの冷却にASUS製の簡易水冷クーラー「ROG STRIX LC II 360 ARGB」を搭載

 さらに、RTX 3090 Tiを搭載するビデオカードは、標準構成では「ZOTAC RTX3090 Ti AMP Holo」を採用。ただし、今回の構成ではASUS製の「ROG Strix LC GeForce RTX 3090 Ti OC Edition」に変更されていた。このカードの最大の特徴は、GPUクーラーに簡易水冷を採用している点。

 しかも、GPUクーラーにも1基のブロワーファンを備えており、簡易水冷でGPUとメモリーチップ、そのブロワーファンで基板と電源部というように、冷却を担当する箇所を分けている点がユニークだ。そして、その冷却能力を活かして、同カードのブーストクロックは1950MHzと、リファレンスから90MHz高い値を実現している。

GPU-Z(Version 2.46.0)の実行結果

ビデオカードはROG Strix LC GeForce RTX 3090 Ti OC Editionを装備。簡易水冷クーラー採用いたことで、RTX 3090 Ti搭載カードとしてはGPUクーラーは比較的コンパクト

 マザーボードには、インテル Z690チップセットを採用したASUS製の「ROG STRIX Z690-F GAMING WIFI」を搭載。16+1フェーズ構成の電源部や、高品質な部材を採用するなど豪華な作り。さらに、ネットワーク機能には、2.5GbE対応の有線LANと、Wi-Fi 6Eをサポートした無線LANを採用しており、対応ルーターを用意する必要があるが、無線でも安定かつ高速なデータ転送が可能だ。さらに、サウンドアプリケーション「Sonic Studio 3」(Version 3.16.21.0)が付属しており、ヘッドセット接続時にバーチャルサラウンドが利用可能となっている。

サウンドアプリケーションのSonic Studio 3。音楽や動画、ゲーム、ボイスチャットといった場面に応じた効果が用意されている

Sonic Studio 3はマイクに関する設定も豊富で、ノイズ軽減やエコー除去などの機能が利用できる

 システムメモリーは、最新世代のDDR5-4800を32GB搭載。DDR5-4800のデータ転送帯域幅は38400MB/sを誇り、従来のDDR4-3200の25600MB/sに比べて1.5倍にも達している。さらに、ストレージは、PCIe 4.0接続でM.2タイプのSSDを1TB備えており、ゲーミング用途において、複数タイトルを保存してかつ動画編集用にゲームプレイ動画を大量に保存しておくといった用途でなければ、容量面で不安はあまりない。

CrystalDiskInfo(Version 8.16.4)の実行結果

 電源ユニットには、こちらも同じASUS製の「ROG Thor 1000W Platinum II」を搭載。80PLUS Platinum認証を受けた高品質なモデルで、定格出力1000Wを誇る。動作音に関する規格、Lambda A++認証も取得しており静音性も高い点は好印象だ。さらに、本体側面には消費電力を表示するOLEDディスプレーを備えている点も見逃せない。

側面のOLEDディスプレーにはシステム全体の消費電力が表示され、これがかなり使い勝手がいい

 ZEFT GR29PBAのケースは、「ROG STRIX Helios」で、まさに外から中までASUS製のROG STRIXシリーズでまとめあげられたパソコンといっていい。もちろん、Powered By ASUSも取得しており、しかもBTOで一部のパーツを変更しても、Powered By ASUSの認証を受けられる点は好印象。しかも、同じメーカーでパーツが揃えられているため、高い安定動作が期待できるほか、付属アプリケーションの「Armoury Crate」(Version 5.1.5.0)を用いて、LEDの一括制御が行なえる。

ケースにはROG STRIX Heliosを採用。それゆえ、全体のサイズもかなり大きい

付属アプリケーションのArmoury Crate

Armoury CrateのAura Syncには、常時点灯と消灯を含めると、10通りのエフェクトが用意されている

 ZEFT GR29PBAでは、前述したようにCPUの簡易水冷クーラーのほか、マザーボード、そしてビデオカード、電源ユニット、ケースとLEDが搭載された箇所が多く、それらを全部制御できるのはかなり便利。ゲームをプレイするときに派手に光らせたいと考える人にとっては、かなり魅力的ではないだろうか。

 ZEFT GR29PBAの左側面のサイドパネルを外して内部を確認すると、さすがフルタワーのROG STRIX Heliosだけに、内部空間はかなり広め。天板にCPUのラジエーター、フロントパネル側にGPUのラジエーターがそれぞれ装着されているが、まったく窮屈さを感じない。

 また、ビデオカードを支えるステイも取り付けられており、カードの自重による拡張スロットの損傷も防ぐことができる点は好印象。そのほか、フロントパネルから吸気されたエアーが、天板と背面へと抜ける構造になっており、CPU周辺のデバイスを冷却することができない簡易水冷クーラーの弱点を、強力なエアフロ―が補っている。

左側面を外して内部を確認したところ。天板とフロントパネル側にそれぞれラジエーターが搭載されているのが見て取れる。だが、それでも内部空間はかなり広めで、メンテナンスなどの作業性は良好だ

天板にはCPUクーラーの360mmサイズのラジエーターが装着されている

一方、フロントパネル側のラジエーターはGPUクーラーのものだ。こちらのサイズは240mmだ

 インターフェースは、前面にUSB 3.1 Gen.1(Type-A)が4基と、USB 3.1 Gen.2(Type-C)が1基と5系統を装備。さらに、背面にはUSB 3.2 Gen.2x2(Type-C)と2基のUSB 3.2 Gen.2(Type-A)、それにUSB 3.2 Gen.1(Type-A)が4基とUSB 3.2 Gen.1(Type-C)が1基の8系統のUSBが用意されており、拡張性は非常に豊富。また、映像出力はマザーボード側ではなくビデオカード側のものを利用するが、DisplayPortが3つのほか、HDMIが2つ用意されている点はありがたい。

天板のフロント側には5系統のUSBが用意され使い勝手がいい。さらに、ファンコントローラーやLED制御用のボタンも用意されている

背面に用意されたUSBは8系統とかなり豊富。また、無線LAN用のアンテナ端子の姿も確認できる

 ZEFT GR29PBAは、2系統の簡易水冷クーラーを搭載していることもあり、高負荷時にはやや動作音が大きくなる。筆者の主観ではあるが、耳障りまではいかないまでも、集中してゲームをプレイしたり、動画を鑑賞したりするのであれば、ヘッドフォンの装着をオススメしたい。

価格は試用機の構成で87万7780円
パソコンのスペックに妥協は許さない人に!

 非常にハイスペックを誇るZEFT GR29PBAだが、標準構成で80万7180円(税込、6月20日現在)、今回の構成で88万548円(税込、6月20日現在)とかなり高価。そのため、価格と性能のバランスを重視している人にはオススメできないものの、2022年における最高性能を享受できるという点はかなり魅力的だ。しかもこちらは直販サイトで実施しているセール適用後の価格で、なんと13万2000円引き(税別、6月20日現在)となっている。それでも高額ではあるものの、超ハイスペックなマシンをオトクな価格で購入できるチャンスだ。

 定評あるASUS製品にこだわりたい人にとっても、Powered By ASUSを取得しているZEFT GR29PBAはオススメの1台となる。また、4Kでゲームを快適にゲームをプレイしたいという人にとっても、このZEFT GR29PBAは一考の価値ありだ。

 とはいえ、実際のゲームパフォーマンスがどの程度かはしりたいところ。そこで、別記事ではZEFT GR29PBAでゲームをプレイし、そのポテンシャルを確かめてみたい。

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