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慶大、30秒で計測できる簡易脳波計で軽度認知障害を判定

2022年06月13日 06時15分更新

文● MIT Technology Review Japan

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慶應義塾大学の研究チームは、頭に巻くだけで使える簡易的な脳波計で、軽度認知障害(MCI:Mild Cognitive Impairment)を検出することに成功した。

慶應義塾大学の研究チームは、頭に巻くだけで使える簡易的な脳波計で、軽度認知障害(MCI:Mild Cognitive Impairment)を検出することに成功した。 研究チームは健常者、軽度認知障害、認知症患者からなる120名の被験者を集め、簡易的な脳波計で全員の脳波を計測した。脳波計は、頭に巻くだけで使えるもので、取り付けの約15秒、計測開始前のキャリブレーションに15秒の合計30秒で計測を始められるものだ。計測の結果、健常者、MCI、認知症患者の脳波にはそれぞれ特徴があることが分かった。特徴から、脳波を取得するだけで認知症や軽度認知障害を判定できるという。 研究成果は4月22日、「BMCサイキアトリー(BMC Psychiatry)」誌に掲載された。研究チームは今後、家庭での日常的な計測で認知症や軽度認知障害を早期に発見できるようになる可能性があるとしている。

(笹田)

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