Windows情報局ななふぉ出張所 第265回

iPhoneはウェブカメラに、iPadは外部ディスプレーに対応：

アップル製品の「壁」を取り払う新機能に注目 #WWDC22

iPadが複数ウィンドウや外部ディスプレーに対応

　iPadOS 16の発表で驚かされたのが、「ステージマネージャ」による複数ウィンドウや、外部ディスプレーへの対応です。

　iPadのアプリといえば全画面表示が基本で、画面を分割する機能はありました。これがiPadOS 16では複数の「ウィンドウ」を重ねることが可能になり、Macと見分けがつかないほど進化しています。

複数のウィンドウを切り替える「ステージマネージャ」。Macのように見えるがiPadの画面

　iPadと外部ディスプレーの対応については、これまでは写真や動画を大きな画面で見るくらいの機能しかありませんでした。これがiPadOS 16では、Macのように画面の拡張表示が可能になっています。

外部ディスプレーを使っている様子。iPad本体とは別のアプリを表示できている

　この機能に対応したM1搭載のiPad ProとiPad Airなら、マウスカーソルを使って外部ディスプレーに表示したアプリを操作可能。iPad本体とあわせて最大8つのアプリを使えるといいます。

　iPadとMacは用途が重なる部分があるものの、そう簡単に融合することはなさそうです。その中でもiPadOS 16には、iPadのデスクトップ利用を便利にする機能がいろいろと加わっているようです。

　コンテンツを消費するデバイスとしてのiPadは十分に成功しているだけに、ここから本格的なデスクトップ利用に耐え得るデバイスに進化するか、期待したいところです。