ネットワールドは6月8日、総合商社のスズデン 東京物流センターのバックアップ/リストア基盤構築プロジェクトにて、Veeam Softwareの「Veeam Backup & Replication」が採用され、本格稼働開始したと発表した。
スズデンは今期で70周年を迎え、1000社を超えるパートナーから制御機器、情報通信機器、電子機器、電子デバイス、電設資材など幅広い商品を仕入れ、全国およそ5000社の製造業者に提供。ランサムウェアなどによるサイバー被害の拡大、テレワークや在宅勤務などの働き方改革など、著しい環境変化のなかでも常に商品を安定供給できるようにバックアップ環境整備に着手。また、商品供給の時間差が顧客の事業に直接影響することから、有事の際に即座にリストア可能な構成を重視したという。
今回のバックアップシステム導入にあたっては、セキュリティー基盤やテレワークのためのVDI基盤、およびバックアップソリューションを導入済みの基幹システムのソリューション置換という形で3つの基盤を再編成。複数のシステムを統合的にバックアップするため、管理の効率化に加えてバックアップ/リストア速度を重要視し、とくにHCIおよび400台の仮想デスクトップ環境を保護する必要があるVDI基盤では、確実にバックアップウインドウ内で収められるかが製品選定のポイントとなったという。
Veeam Backup & Replicationはバックアップ/リストアをひとつの製品でカバーし、いずれも速度が優れ400台のVDI環境におけるおよそ2.4TBのフルバックアップがおよそ18時間、およそ650GBの日々の増分バックアップは2時間程度で完了する。
また、エージェントレス監視ツール「Veeam ONE」はAWS環境およびオンプレミス環境の仮想マシンのリソースやハードディスク容量、CPU負荷率などを一目で確認できるため、ハイブリッド環境全体の運用に役立っているとしている。