このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

松本典子の「はじめよう!Azure Logic Apps/Power Automateでノーコード/ローコード」 第14回

応用の幅が広いテクニックを身につけよう

Excelシートで指定した時刻/内容で自動ツイートさせてみよう

2022年05月31日 08時00分更新

文● 松本典子 編集● 大塚/TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 こんにちは、Microsoft MVP(Azure / Business Applications)の松本典子です。

 今回は、あらかじめ設定した時刻に自動ツイートをするワークフローを、ExcelとAzure Logic Appsで作成してみたいと思います。たとえばイベントの告知など、繰り返し自動ツイートを行いたい場合に利用すると便利です。ツイートする時刻や内容はExcelシートに書き込む仕組みなので、変更も簡単にできます。

 なお、今回の記事ではLogic Appsを使用していますが、同じコネクタはPower Automateでも提供されているので、基本的には同じ手順でワークフローが作成できます。Power Automateの場合は冒頭にあるリソースの準備作業は不要ですので、「3. Azure Logic Appsワークフローの作成」から参照してください。

0. Azure Logic Appsを利用するための準備

 Azure Logic Appsを利用するには「Azureサブスクリプション」が必要です。Azureのアカウント作成に関しては、以下の記事を参考にしてください。

●世界一やさしい「Logic Apps」の操作解説

1. 事前準備

 今回は、Excelシートに記載しておいた内容を、指定した時間に自動でTwitterに投稿するワークフローを作成します。

Excelファイルの作成

 Excelシートには、図のように自動投稿したい「ツイート時間」と「ツイート内容」を入力したテーブルを作成します。複数の行で、複数のツイート時間/内容を作成しても構いません。

・ツイート時間:24時間表記で時刻の数字(0~23)のみ記載
・ツイート内容:ツイートできる文字数は140文字。文字数がオーバーするとエラーとなりツイートできないので注意

 テーブルを作成したら、このExcelファイルをOneDriveに保存します。今回はファイル名を「tweet-autopost.xlsx」としました。

 自動ツイートの頻度が高いとTwitter側の利用制限に引っかかる可能性があるので、今回は1時間単位でしか設定できないようにしました。また、自動ツイートする内容にはメンション(@ユーザー名)は使えません。上述の文字数制限にも注意してください。

 そのほかTwitterコネクタの仕様については、以下の公式ドキュメントを参照してください。

Twitterコネクタ

2. Azure Logic Appsを新規作成する

 Microsoft Azureのトップページ右上にある「サインイン」からAzure Portalにログインします。

サインイン後のMicrosoft Azureトップページ

 サインインが完了後、右上のアイコンをクリックすると「Azure Portal」のリンクが表示されるのでクリックします。

2-1. ロジックアプリの作成

Azure Portalで「ロジックアプリ」リソースを作成

 Azure Portalで左メニューにある「+リソースの作成」をクリックし、「統合」→「ロジックアプリ」をクリックします。

ロジックアプリの作成(1)

 Logic Appsでは、作成するワークフローのことを「ロジックアプリ」と呼びます。「ロジックアプリの作成」画面が表示されたら、上図の内容を参考にして以下の内容を入力します。

 1. リソースグループ:「新規作成」をクリックすると名前入力が表示されるので、わかりやすい名前を入力し(半角英数字)、OKをクリック
 2. ロジックアプリ名:わかりやすい名前を入力(半角英数字)
 3. 公開:「ワークフロー」を選択
 4. 地域:「Japan west」か「Japan East」を選択

ロジックアプリの作成(2)

 5. プランの種類:「消費」を選択。従量課金プランが利用できます
 6. すべての入力が完了したら「確認および作成」ボタンをクリック

ロジックアプリの作成(確認および作成)

 「確認および作成」のページに遷移するので、内容を確認したうえで「作成」ボタンをクリックします。

リソースの移動

 リソースの作成(デプロイ)処理が実行され、10~20秒ほどで上の「デプロイが完了しました」という画面が表示されます。表示されたら「リソースに移動」ボタンをクリックします。

 なお、作成処理中に何らかのエラーが表示されて作成できなかった場合は、「2-1. ロジックアプリの作成」の手順をやり直してみてください。

Logic Appsデザイナー

 リソースに移動すると、上の「Logic Appsデザイナー」の画面が表示されます。画面を少しスクロールすると表示される「+空のロジックアプリ」をクリックして、ワークフローの作成を始めます。

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事