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Google I/O「伏線だらけの基調講演」を見て考えた【西田 宗千佳】

2022年05月13日 12時00分更新

文● 西田 宗千佳 編集●飯島恵里子

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基調講演の最後で「翻訳機能を備えた試作スマートグラス」が公開された

実は地味な改善のアピールである「翻訳スマートグラス」

 そして、基調講演の最後で公開された「翻訳機能を備えた試作スマートグラス」も、基調講演の流れがちゃんと伏線になっている。

 グーグルは「翻訳機能の向上」「言語に依存しづらい検索技術」を技術的テーマの1つに据えており、今年も24言語での翻訳を追加している。

基調講演の前半では、Google翻訳が新たに24言語に対応したことも発表された

 SNS上では「すごい!未来だ!」といったコメントが多いが、実際のところ、これはまったく驚くべきことではない。「確実にできるのがわかっている未来」と言っていい。もう10年前から各所で開発は進んできたし、グーグル自身が自動翻訳を磨き上げてきた以上、それをスマートグラス上に表示するのも必然。

 実際、デモ映像ではどこまでのことができるようになったかは、判然としない。ただ、より技術的に無理がなく、製品に近づいているのも事実であり、だからこそ、今回グーグルはわざわざ最後にデモビデオの公開を持ってきたのだろうと想定できる。

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