メンヘラテクノロジーの高桑蘭佳です。
メンヘラテクノロジーでは最近、TikTokの運用にチャレンジしています。基本的に顔出しはしないスタイルの黒崎ちゃんとねあちゃんという2人組のキャラクター設定で動画を投稿しています。
現在は週3本程度動画を投稿しているのですが、TikTokはトレンドの移り変わりが激しいので、こまめに動画を撮影する必要があります。長くても15秒程度の動画ですが、撮影場所や衣装にもこだわると地味に工数がかかります(動画作り自体は他のメンバーと共にかなり楽しんでやってはいます)。
なにより対面でメンバーと会う機会があれば「オフ会」と呼ばれるほど、メンヘラテクノロジーの業務は99%がオンラインで、外に出て撮影しないといけないというタスクが重たいです……。
そんなTikTok運用について先日メンバーと話しているなかで、「そういえばVTuber(バーチャルYouTuber)みたいなかんじでTikTokってできないのかな? そしたら、家の中だけで撮影もできるよね」というアイディアがでました。
VTuberといえば機材とか大変なイメージ……と思いながらも調べてみたところ「RiBLA Broadcast」という無料かつ、ウェブカメラのみでモーショントラッキングをして、キャラクター3Dモデルを動かせるツールがありました。今回はこのツールを使って、VTokerに挑戦してみました。
▼今回撮影した動画はこちらから
@menhera.technology 今日は気まぐれで3Dねあです🙂ちょっと指が不安定〜😭🤘笑 #メンヘラ #viral #vtoker #vroidstudio ♬ オリジナル楽曲 - 【コムドット】やまと
RiBLA Broadcastを触ってみる
RiBLA Broadcastは、エイベックス・テクノロジーズが2022年2月16日よりβ版として無償提供を開始したソフトウェアです。公式サイトの説明は以下の通り。
WebカメラとPCだけでVRM形式の3Dキャラクターモデル(アバター)を全自動で動かして誰でも簡単に遊べるPC用ソフトウェアです。(Windows/Mac対応) カメラの映像をもとに骨格推定・表情認識(AI)を行っているため、専用のトラッキング機材を導入することなく、 初期コストなしで誰でもすぐに全自動でアバターを動かすことができます。
現在はBOOTH経由でソフトウェアが配布されています。さっそくダウンロードして立ち上げてみます。
デフォルトで3人のキャラクターが入っており、自分で準備をしなくても手軽に試せました。「Character」から使いたいキャラクターを選択し、「START」を押すとすぐにキャラクターを動かせます。
まずは、生駒ミルちゃんを動かしてみました。
「え、かわいすぎる……」というのが真っ先に感じた感想です。画面左側でウェブカメラから取得した映像をもとにモーショントラッキングをしている様子が表示され、画面右側で生駒ミルちゃんが動きます。
表情認識もしてくれるのですが、これもかわいすぎて楽しい。
「バ美肉(バーチャル美少女受肉)」という言葉の存在を実感できるような体験で、単純に生駒ミルちゃんがかわいいというわけではなく、自分が美少女になったような感覚が味わえました。加工アプリで最高に盛れている状態の超延長線上のような感じ(?)でした。
画面左側の設定ウィンドウで「キャラクター表示設定」「表情認識の調整」「顔と体の傾き調整」「背景とライティング」を調整できました。今回はTikTok動画の撮影なので使用しませんでしたが、PCのマイクから入力した音声をもとに口の動きを再現してくれるのもすごかったです。
この連載の記事
- 第318回 DTM勢がAIで作曲したら、AIの得意分野と苦手分野が見えてきた
- 第317回 ものづくり版コミケ「Makerフェア」2024年は面白かった。出展者の世代交代もなされているように見えた
- 第315回 0歳児、いつから保育園に? 女性の働き方、とことん考えてみました
- 第315回 推しの細胞がついた指輪を作ってもらった
- 第314回 おしゃれすぎるファン付きウェアを買って重要な問題に気付いた
- 第313回 0歳児がいながら、働く。ベストなやり方は?
- 第312回 パートナーの反対で転職できない問題
- 第311回 YouTubeの再生を止めないために画面を自動でタップする機械を作った
- 第310回 地方に移住したいが、東京にとどまるべきか
- 第309回 「マジック:ザ・ギャザリング」という深淵の入り口に立った。まだ底は見えない
- この連載の一覧へ