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アダプタブルアコースティック機能がウリ

ゼンハイザー初のスポーツ完全ワイヤレス、密閉型/半開放型の両方で使える

2022年04月21日 10時00分更新

文● ASCII

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 ゼンハイザージャパンは4月21日、完全ワイヤレスイヤホンの新製品「SPORT True Wireless」を発表した。発売は5月12日を予定。価格はオープンプライスで、実売価格は1万9000円強になる見込み。

 「スポーツに、世界中のプロミュージシャンが認める音質を」がキャッチフレーズ。直径7mmのドライバー(TrueResponseトランスデューサー)を採用し、ゼンハイザーらしい音の良さにこだわったスポーツイヤホンだ。

密閉型/半開放型、2種類のイヤーチップを同梱

 特徴は「アダプタブルアコースティック」機能だ。完全ワイヤレスイヤホンは密閉型が主流だ。しかし、音質(遮音性)に優れる反面、屋外でのジョギングなど、スポーツで利用するシーンでは外音をある程度、把握できないと困る(危険な)シーンもある。こうした屋外/屋内の両方に柔軟に対応できるようゼンハイザーが提案するのが、この機能だ。

クローズドイヤーアダプター

オープンイヤーアダプター

 具体的には、「クローズドイヤーアダプター」「オープンイヤーアダプター」と命名した2種類のイヤーチップを用意し、その付け替えで屋内と屋外に最適化した音を鳴らす。前者は遮音性を重視した密閉型と、後者は0.4mmとごく小さな穴を空けた半開放型のイヤーチップだ。

Smart Controlの画面

 また、単なるイヤーピースの付け替えではなく、専用アプリ「Smart Control」でFOCUS/AWAREという2つのモード(それぞれ室内向け/屋外向け)を切り替えられ、それぞれのイヤーチップに合ったチューニングが選べる。また、固定をしっかりするためのイヤーフィンも4サイズ同梱する。

 屋外利用を想定してイヤーチップに穴を少しだけ空ける手法は、SkullCandyなど他社も過去に用いているが、外音取り込み機能ではなく、アコースティックの(物理的な)工夫で実現しているのがゼンハイザーらしい。

 マイク越しで周囲の音を聞くと風切音などのノイズを感じやすくなる。密閉型で激しい運動をすると、体の中で音が反響する違和感(オクルージョンエフェクト)が出やすくなる。こういった密閉型の課題を解決する目的もある。逆に半開放型にすると、低域が抜けやすくなるといったデメリットもあるが、ここはアプリ側の補正で補う形だ。

半開放型ながら防塵防滴を実現

 ゼンハイザー製品として初めて、IP54の防塵防滴機能を装備している。0.4mmの穴は青い軸の部分にある。穴の大きさと数については音質と防塵防滴のバランスを取って決めたという。また、ダイナミック型ドライバーでは、振動板を円滑に動かすための空気穴に薄い膜を挟んで防滴仕様にしたアコースティックベントにしている。外観から想像できるように「CX True Wireless」の改良版的な位置付けで、ノイズキャンセルや外音取り込み機能は持たない。

軸の部分に小さな穴が開いている。

 本体のみで9時間(最大27時間)の連続再生が可能。15分で1時間動作の急速充電機能も持つ。Bluetooth 5.2対応でSBC、AAC、aptXコーデックが利用できる。イヤホン本体と充電ケースを合わせた重量は約55g。

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