6コア/12スレッドのi5-12400を採用、リビングPCにもピッタリ
幅84mmのIn Win「Chopin Pro」でデスクが広々使える! 第12世代Coreでテレワークにも最適な省スペースPC
2022年04月15日 09時00分更新
パソコンで場所を取りたくないと考えた場合、多くの人がノートパソコンを選択肢に挙げるだろう。しかし、デスクトップパソコンでノートよりもさらにコンパクトなモデルが存在するるとしたらどうだろうか。
パソコンショップSEVENが発売するBTOパソコン「SR-ii5-7660L/S9」は、およそ幅84×奥行217×高さ244mmと非常にコンパクトなサイズを実現。別途ディスプレーを用意する必要はあるものの、従来のデスクトップパソコンと同様の操作感が得られるため、そこに魅力を感じる人もいることだろう。では、このSR-ii5-7660L/S9はどのようなパソコンなのか、実機を踏まえ詳しく紹介していこう。
SR-ii5-7660L/S9
https://pc-seven.co.jp/spc/15882.html
価格:13万8380円(4月14日現在)
SR-ii5-7660L/S9の主なスペック | |
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CPU | Core i5-12400(2.5GHz~最大4.4GHz)、6コア/12スレッド |
グラフィックス | インテル UHD グラフィックス 730 |
メモリー | 16GB(8GB×2、DDR4-3200) |
ストレージ | 1TB SSD(NVMe対応) |
マザーボード | ASRock H670M-ITX/ax |
PCケース | In Win「IW-BQ696S Chopin-Silver」 |
電源 | ケース付属 150W 80 PLUS BRONZE |
光学式ドライブ | 外付けUSB DVDスーパーマルチドライブ |
通信規格 | 有線LAN(1000BASE-T) |
サイズ | およそ幅84×奥行217×高さ244mm |
OS | Windows 11 Home(64bit) |
CPUには6コア12スレッドのCore i5-12400を採用
ケースはIn Win製Chopin Pro
SR-ii5-7660L/S9の標準構成では、CPUに第12世代Coreプロセッサーの「Core i5-12400」(以下、i5-12400)を搭載。このi5-12400は、6コア/12スレッドのCPUで、ベースクロックは2.5GHzと抑えめながらも、Turbo Boost Technologyによる最大動作クロックは4.4GHzと、十分高い性能が期待できる。また、CPUクーラーは、リテールパッケージに付属する、いわゆるリテールクーラーを採用している。
なお、筐体サイズの都合上、SR-ii5-7660L/S9にはビデオカードが搭載されていない。そのためグラフィックス機能は、CPUに統合された「インテル UHD グラフィックス 730」を使用することとなる。このインテル UHD グラフィックス 730は、24基の実行ユニットを持ち、グラフィックスコアの最大動作クロックは1.45GHzと、ディスクリートGPUには適わないものの、統合グラフィックスコアとしては十分な性能を持っている。
マザーボードにはASRockのmini ITXフォームファクターを採用した「H670M-ITX/ax」を搭載。電源部にはDr.MOSを使用し、その構成は8フェーズとサイズが限られる中、十分な仕様を誇る。また、サウンドユーティリティーとしてヘッドフォン出力とマイク入力ともに多機能な「Nahimic Audio」が付属し、動画を見る際の大きな助けになることは間違いない。
また、Wi-Fi 6Eに対応した無線LAN機能も用意されており、ケーブルの引き回しを考えなくていい点は大きなメリットだ。さらに、有線LANが2.5GbEをサポートしている点もトピックとして挙げられよう。
システムメモリーは、DDR4-3200を16GB搭載しており、十分な容量といっていい。また、ストレージは、Western Digital製のM.2 SSDである「WD Blue SN570」の1TBを搭載。NVMe接続に対応しており、速度と容量ともに申し分のない内容だ。
電源ユニットは、80PLUS GOLD認証を取得した定格出力200Wのものを搭載。この電源ユニットは、ケースに付属するもでBTOでのカスタマイズはできない。そのため、消費電力の関係上、利用可能なCPUが限られるのだが、BTOでは上位モデルの「Core i7-12700」が用意されている点は魅力的だ。また、BTOでは「Core i3-12100」や「Celeron G6900」に変更して価格を下げることも可能だ。
SR-ii5-7660L/S9は、ケースにIn Win製「Chopin Pro」を採用。このケースは、mini ITXに対応しており、冒頭でも触れたように非常にコンパクトなサイズを実現。フロントパネルから底面、そして天板にかけての金属パーツはヘアライン加工が施されており、その外観はかなりスタイリッシュだ。また、天板や左側面はメッシュ構造で、小さいサイズながらも通気性は良好となっている。
左側面にはヘッドフォン出力とマイク入力、それにUSB 3.0を2系統装備。これらのインターフェースは、アクセスしやすく、使い勝手も上々だ。一方、背面にはUSB 3.2 Gen.2が4基に、USB 3.2 Gen.2x2 Type-Cが1基、それにUSB 2.0が2基と拡張性は良好。映像出力もHDMIとDisplayPortが用意されており、ケースのサイズが小さいといっても、インターフェースは従来のデスクトップパソコンとそん色のない内容だ。
左側面のサイドパネルを外して内部を確認してみると、コンパクトなサイズながらもスッキリした印象。メモリモジュールやCPUクーラーにアクセスしやすく、メンテナンス性は良好だ。また、右側面の内部には、2つの2.5インチシャドウベイが用意され、ストレージの増設も行ないやすい。
価格は税込みで13万8380円
どこに置いても場所を取らないサイズ
SR-ii5-7660L/S9は、標準構成で価格が税込み13万8380円と、コストパフォーマンスの高さも魅力的だ。ゲーミング向けパソコンなどに比べるとスペックは見劣りするものの、オフィスや動画視聴などの用途を考えているのであれば、コンパクトなサイズのSR-ii5-7660L/S9はかなり魅力的な存在だ。このサイズであれば、机上はもちろんのこと、リビングに置いてもまったく邪魔にならないのは、いうまでもないだろう。
とはいえ、SR-ii5-7660L/S9の性能がどの程度なのかは気になるところ。そこで、別記事ではSR-ii5-7660L/S9のテストを行ない、そのポテンシャルに迫ってみたい。