実際にGUIDを生成する
GUIDは、本来プログラムが生成して、プログラムが使うものなので、ユーザーが直接扱うことはほとんどないが、プログラム開発などで重複しないIDとしてUUIDが必要になることがある。この場合、Windowsでは大きく2つの方法がある。
1つは、PowerShellから.NET Framework/.NETのGUID生成機能を呼び出してGUIDを生成する方法だ。もう1つは、WSLでuuidgenコマンドを使う方法だ。どの方法でもUUIDバージョン4のUUID(=GUID)を生成できる。
PowerShellの場合、以下のように
[guid]::NewGuid()
コマンドを使う。
バイト列が必要な場合には、
[guid]::NewGuid().ToByteArray()
とすればよい。
WSLを使えるなら、uuidgenコマンドが利用できる。単純に
uuidgen
とすれば、UUID文字列が出力される。
なお、オプション「-r」を付けると乱数ベースのUUID(バージョン4)が、オプション「-t」で時間ベースのUUID(バージョン1)が出力される。オプションなしでは、乱数ベースのUUIDを生成しようとするが、乱数発生デバイス(/dev/random)がないと時間ベースのUUIDを出力する。
なお、WSLの場合、MACアドレスは仮想環境のMACアドレスとなり、ベンダーコードは、Microsoftのもの(00:5d:19)となる。ローカル環境では、重複はしないが、他の環境のWSLとは同じになる可能性があるため、できれば乱数ベースのUUIDを使ったほうがいいだろう。uuidgenで生成した時間ベース、乱数ベースのUUIDはどちらもGUIDとして利用できる。
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