東京都 デジタルサービス局 デジタルサービス推進部(旧 次世代通信推進課note)連動企画 第64回

都はドローンのビジネスモデル構築に向けた取り組みを支援しています

文●次世代通信推進課

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※新型コロナウイルスに関係する内容の可能性がある記事です。

 新型コロナウイルス感染症については、必ず1次情報として厚生労働省や首相官邸のウェブサイトなど公的機関で発表されている発生状況やQ&A、相談窓口の情報もご確認ください。またコロナワクチンに関する情報は首相官邸のウェブサイトをご確認ください。※非常時のため、すべての関連記事に本注意書きを一時的に出しています。

 東京都 デジタルサービス局 デジタルサービス推進部です。(旧 次世代通信推進課note)。デジタルサービス局は、デジタルの力を活用した行政を総合的に推進し、都政のQOSを飛躍的に向上させるため、新たに設置した組織です。その中で、ネットワーク推進課は、東京の成長戦略やICT利活用の更なる推進のため、2019年(平成31年)4月に新たに設置された組織です。その中で、次世代通信推進課は、TOKYO Data Highwayの構築を推進し、いつでも、誰でも、どこでも「つながる東京」の実現に向け、取り組んでいます。

 都民の皆様がどこにいてもサクサクつながる環境を構築するため、全国初となる5Gアンテナ基地局を搭載するスマートポールの試行設置や通信事業者が5Gアンテナ基地局を設置しやすいように、行政財産を開放するなど様々な取組みを展開しています。こうした日々の取組みを都民の皆様に情報発信していきます。

■前回の紹介記事はこちら。

これからの時代はペーパーレス&オンライン! ~都庁初のペーパーレス&オンライン協定締結式を実施~

※過去の連載記事はこちら:東京都 デジタルサービス局 デジタルサービス推進部ネットワーク推進室(旧 次世代通信推進課note)連動企画

今回はドローンに関する取り組みをご紹介します。

 デジタルサービス局では、ドローンを活用したビジネスの速やかな社会実装を目指すため、民間企業によるビジネスモデルの構築に向けた支援を行なっています。

 今年度のプロジェクトの詳細をご紹介したいと思います。

東京都における取り組み

 国※は2022年度に「レベル4」と呼ばれる有人地帯における補助者なしによる目視外飛行を実現するための制度整備を目指しており、東京都ではそれ以降の中長期的な事業確立に向けていち早く新たなビジネスの速やかな社会実装を目指すため、実証の支援や実証を通じたビジネスモデルの検証等の支援を行なっています。

※小型無人機等に係る環境整備に向けた官民協議会「空の産業革命に向けたロードマップ2021」をご覧ください。
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/kogatamujinki/kanminkyougi_dai16/siryou4.pdf

今年度実証実験を行なっています

 東京都内においては、物流等にドローンを活用したサービスの社会実装が期待されるプロジェクトを昨年度より公募し、医薬品配送・小売店からの配送・フードデリバリーの合計3件のプロジェクトを支援対象として対象を行なっています。

 ① 竹芝   :フードデリバリー
 ② 日の出町 :小売店配送
 ③ 都心部  :医薬品配送

フードデリバリー

 竹芝での実証はドローンを活用し、アフターコロナにおける物流変革を見据えたビジネスモデルの検討として、「未来をイメージできるエンターテインメント型フードデリバリー」をコンセプトにしたプロジェクトです。今回の実証実験では、ウォーターズ竹芝の施設内で調理したメニューを、同広場および浜離宮恩賜庭園の水上バス発着場までドローンで運びました。河川上を経由することで配送時間を短縮し、料理を温かいままお届けするサービスの実現が可能となります。

ルート① ウォーターズ竹芝 4階テラスから1階広場まで
ルート② ウォーターズ竹芝 4階テラスから浜離宮恩賜庭園の水上バス発着場まで


★2021年11月20日に実証実験を行ないました!
https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2021/11/11/05.html

 実証実験当日は、多くの利用者が訪れ、ドローンを身近に感じていただくなど、とても盛況でした!

実証実験の様子

・離陸のときの様子です。食事を搭載しています。

・広場に向けて飛行

・みなさん、ドローンが運ぶ料理の到着を楽しみにしていました!

・浜離宮恩賜庭園の水上バス発着場に到着する様子

小売店配送

 小売店舗からドローンを活用し、お買い物に不便を感じている方の課題解消などを目指したプロジェクトです。将来的には災害時等緊急時のインフラなどとして役立てることも視野に入れています。今回の実証では地域のコンビニからドローン配送する場合の運用上の課題や収益性等を検証するため、インターネットで商品を注文し、最短30分以内で届ける「セブン-イレブンネットコンビニ」の仕組みを活用します。インターネットで注文を受けた商品を従業員が段ボールに詰め、段ボールをドローンに載せます。そして、店舗を出たドローンは、最大4.3km離れた目的地まで注文された商品を配送するという一連の運用について検証します。

★2021年11月29日から12月19日まで実証実験を行なっています!
https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2021/11/22/06.html

・こちらの機体で商品を運んでいます。

実証実験の様子

・離発着を行なうドローンポートです。

・商品を段ボールに入れてお届けします。

今後の予定 
医薬品配送

 医療用医薬品を配送するための既存物流の新たな手段としてドローンを活用することを目指したプロジェクトです。今回の実証実験では、病院と医薬品卸売業者の拠点間で医薬品配送を行なうための運用について検証が行なわれる予定です。ドローンによる即時配送、非接触による医薬品配送により、タイムリーで最適な医薬品提供が実現します。

西新宿エリアにおける自動運転移動サービス実現に向けた実証実験の実施及び参加者の募集について

 こちらのチームでは、ドローンのほか、自動運転も担当しています。西新宿で自動運転を使った実証実験を行ないますので、ご興味・ご関心がある方は実証実験に奮ってご参加ください。

https://www.digitalservice.metro.tokyo.lg.jp/news/2021/202112_002.html

 以前掲載した自動運転の記事はこちら

https://note.com/smart_tokyo/n/n3dd0e26d53be

おわりに

 ドローンのビジネス実装にあたっては技術の向上とともに都民の皆様の理解が重要になってくると考えています。この記事を通して、ドローンに対する関心や理解などを深めていただくきっかけとなれば嬉しいです。

◆この記事は、下記より転載しています
https://note.com/smart_tokyo