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日本で起業した動機、すさまじい製品点数とコスパの理由とは?

17歳で日本縦断ヒッチハイク!ディスプレー市場の新星、JAPANNEXTのフランス人社長が色々スゴイ

文●宮崎真一 編集●ジサトライッペイ

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 液晶ディスプレーの購入を検討したことがある人なら、価格比較サイトや店頭などで「JAPANNEXT」というメーカー名を目にしたことがあるだろう。最新規格やトレンドにいち早く対応し、それでいてコストパフォーマンスに優れる価格設定から、同社の製品に注目している人も多いはず。それこそ、実際にJAPANNEXTの製品を使っている人も少なくないのではないだろうか。

 その一方で、JAPANNEXTがどのようなメーカーなのか詳しく知っている方は多くないだろう。そこで、同社の代表取締役 社長のベッカー・サムエル氏に、JAPANNEXTの詳しい事業内容や、そもそもどうして日本で起業することになったのか、そして今後の展望など詳しく話をうかがった。

JAPANNEXTの代表取締役 社長のベッカー・サムエル氏

15歳の夏休みに初来日
17歳で日本をヒッチハイク縦断

――ベッカーさんはフランス出身とのことですが、なぜ日本に興味を持たれたのですか?

ベッカー氏:フランスで生まれ育ったのですが、日本の文化は人気が高く、私が子供の頃の30年前であっても、書店には多くの種類の日本の漫画が店頭に並んでいました。私が12歳か13歳の頃に「ドラゴンボール」などの漫画や、「マリオカート」などのテレビゲームで日本に興味を持ちました。あと、父親が日本の新聞を取っていましたので、それを読んだりもしていました。

――その頃、日本に対して印象に残っていることは何かありますか?

ベッカー氏:当時の新聞記事ですが、総理大臣の支持率がかなり低かったにも関わらず、辞職せずに続けているというものがありました。フランスでは考えられない状況なのですが、日本の社会はかなりフランスと異なっているんだなと驚きました。

――日本に来られたのはいつのことでしょうか?

ベッカー氏:15歳の夏休みに初めて訪日しました。フランスの夏休みはかなり長いので2ヵ月ほど滞在したんですが、秋葉原や新宿、渋谷などを観光し、その時に多くの人と知り合い、日本をより好きになりましたね。なので、16歳、17歳と夏休みのたびに日本に来て、また多くの友達ができました。17歳の時は鹿児島から仙台までヒッチハイクとキャンプで旅をしまして、日本の治安の良さや人の優しさにあらためて感動しました。そしてその後、日本に留学する運びになったんです。

――日本に来てみて衝撃を受けたことなどはありますか?

ベッカー氏:日本では電車の本数が多いのに、そのほとんどが時刻通りに来ることに驚きました。あとは、治安の良さですね。それにフランスだと話している途中でも遮ってくる人がいますが、日本の方は相手の話をちゃんと最後まで聞いてくれる方が多くて印象的でした。

――日本の企業イメージについてはいかがですか?

ベッカー氏:小さい頃から、ソニーは「ウォークマン」をはじめとして、存在していないものを新たに創り上げるメーカーというイメージを持っていました。好きなテレビゲームも、任天堂やセガなどほとんど日本のメーカーでしたので、漠然としてですが、「カッコイイ」というイメージをずっと持っていました。最近はAppleとかFacebookとか、海外の企業がリードしているような状況ですが、日本企業にはまだまだ高いポテンシャルがあると思っておりますので、今後もうひと踏ん張りしてほしいなと思っています。

――日本で起業した理由を詳しく教えてください。

ベッカー氏:まず、日本に住みたいという想いがありました。その上で、起業は小さい頃からの夢でした。先ほど日本中を旅したという話をしましたが、その中で、自分にサラリーマンはあまり合わないなと思ったんです。ですので、日本の大学に留学した頃から、日本で会社を立ち上げようと考えていました。

――サラリーマンで経験を積んでから起業する、という選択肢は考えましたか?

ベッカー氏:まずはサラリーマンとして就職して、コネクションを作った上で起業するという方法が良かったかなと思うことも今はあります。しかし、当時22歳か23歳の頃はそこまで考える余裕はなくて、勢いのまま会社を立ち上げました。

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