最高峰性能の小型マシン「Mac Studio」に新iPhone SE/iPad Air登場! 2022年春のApple Event 第31回
圧倒的高性能で静かなMac StudioとStudio Displayを試す【西田 宗千佳】
2022年03月17日 22時00分更新
Studio Displayはハイエンドだが「多くのビジネスパーソン向けの次世代ディスプレイ」だ
では、同時発売の「Studio Display」はどうだろう? 27インチの5K(5120×2880ドット)・10ビット処理(10億色)対応ディスプレイで、こちらも高付加価値型のディスプレイと言える。
ただ、ミニLEDなどでのローカルディミングに対応しておらず、HDRの表現力では一歩劣る。その辺は「Pro Display XDR」でカバー、というところだろうか。高価なディスプレイというとデザイナー向き、というイメージがあるが、みたところ、Studio Displayの方向性はそうではない。「より一般的な作業を快適に行いたいビジネスパーソン」向けのハイエンドディスプレイ、といえそうだ。
今回試用したモデルは、反射防止加工のある「Nano-textureガラス」を使ったものだ。この効果は素晴らしい。発色を維持したまま、ほとんどの映り込みを防ぐ。この要素は、より多くのビジネスパーソンに求められる要素と言える。それだけで価格が4万3000円高くなるのだが、長く使うなら価値はあるだろう。
高品質なカメラやマイク、スピーカーを搭載しているのも同様だ。テレワークが増え、それらの要素はディスプレイにとって重要なものになった。外付けにしなくても、Studio Displayなら十分以上に高性能なものがついてくる。
特に大きいのは、iPadで使われていた「センターフレーム」が搭載されたことだろう。人の姿を認識し、そこに合わせてフレーミングを変えてくれる。以下の動画はZoomで撮影したものだが、普通に問題なく使えている。
こうした「高付加価値」の部分は、Studio Display内蔵の「A13 Bionic」が制御している。MacからはUSBデバイスとして見えており、ソフトからも「USBスピーカーやUSBカメラ」として認識されているわけだ。だから、互換性の問題はほとんど起きない。
それどころか、Windows PCにStudio Displayを接続しても動作する。ただし、センターフレームは動作しないし、アップルの動作保証もないのだが。

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