最高峰性能の小型マシン「Mac Studio」に新iPhone SE/iPad Air登場! 2022年春のApple Event 第28回
M1搭載で確実な進化。ただし為替レートのイタズラも
M1搭載の第5世代iPad Air、ライバルはiPad Proのみ【本田雅一】
2022年03月16日 22時00分更新
iPad Air(第5世代)最大の注目点は、言わずもがなApple M1チップの搭載にある。もちろん、5Gモデムの搭載やiPad Proでも採用されたセンターフレーム機能(被写体を常に真ん中に置く自動追従機能)付き超広角のインカメラはニュースではあるし、やや濃い色合いになった新しいブルーも素敵なカラーだ。
しかし、M1を搭載することでiPad Airはタブレットとしても、モバイルパソコンと比較したとしても、ポータブルなコンピュータとしては他に比較対象のない、高性能で省電力な端末になった。
このことは、ほぼ同じサイズに同じくM1を搭載したiPad Proの11インチモデルが証明している。両者の筐体サイズはほぼ同じであり、実際、ベンチマークテストを動かしても、動画編集ソフトの書き出しをしても、同等のパフォーマンスを発揮。ほとんどのノートPCよりも高性能で、軽量モバイル機に限っては圧倒的な性能を誇る。
M1搭載はその処理性能の高さだけではなく、機械学習処理やGPU性能もモバイルコンピュータとしてはトップの実力。このことはワンタッチで自動補正する写真現像ツールや修整ツール、被写体などを自動判別しながら追いかける動画編集ソフトなど、さまざまな形でiPadアプリ上で活用されている。
機械学習処理の性能向上は、「より複雑なニューラルネットワーク処理が使えるかどうか」だけではなく、機械学習処理による精度という面で、良い結果を生む場合もある。今後、さらにCore MLの活用が進んでいくだろうことを考えれば、最新プロセッサへの更新はそれだけで端末の長寿命化が期待できる。

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