フルHDでのゲームプレイが超快適な高コスパマシン
「Apex Legends」が200fps以上で遊べる! 24万円台で第12世代Core i7とRTX 3060 Ti搭載ゲーミングPC「ZEFT G27AS」の実力をチェック
2022年01月31日 13時00分更新
インテルの第12世代Coreプロセッサーの「Core i7-12700KF」(以下、i7-12700KF)と、NVIDIAのAmpere世代のGPU「GeForce RTX 3060 Ti」(以下、RTX 3060 Ti)を組み合わせ、24万9480円からというコストパフォーマンスが高いパソコンショップSEVENのゲーミングパソコンの「ZEFT G27AS」。
前回は、ZEFT G27ASの仕様を紹介したが、気になるのはゲームにおける実際のパフォーマンスだ。そこで、今回はいくつかのテストを行ない、ZEFT G27ASのポテンシャルを推し量ってみたい。
ZEFT G27AS
https://pc-seven.co.jp/spc/15075.html
直販価格:24万9480円(1月27日現在)
試用機のZEFT G27ASの主なスペック | |
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CPU | Core i7-12700K(定格クロック3.6GHz、最大クロック5.0GHz、12コア/20スレッド) |
CPUクーラー | Cooler Master ML240L V2 ARGB |
グラフィックス | GeForce RTX 3060 Ti |
PCケース | NZXT H510 White |
マザーボード | ASRock Z690 Steel Legend WIFI 6E(Intel Z690チップセット) |
メモリー | Crucial製DDR4-3200 16GB(8GB×2)、スロット数4のうち2スロット使用 |
ストレージ | 500GB M.2 SSD(Western Digital WD Blue SN550、NVMe) |
内蔵ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ(外付けUSB接続) |
通信規格 | 2.5GbE、Wi-Fi 6/Bluetooth 5.0対応 |
電源ユニット | 定格出力750W、80PLUS Gold認証 |
OS | Windows 11 Home(64ビット) |
フルHDで快適なプレイを実現
動画編集でも高性能が期待できる内容
今回の試用機では、CPUが「Core i7-12700K」(以下、i7-12700K)に変更されていたことを断ったうえで、まずは、定番のベンチマークツール「3DMark」(Version 2.22.7334)の結果から見ていこう。
「Fire Strike」の結果では、ZEFT G27ASはFire Strike“無印”で2万半ばという良好なスコアを発揮。さすがに、テスト解像度が3840×2160ドットのFire Strike Ultraでは大きくスコアを落としてしまうものの、解像度がさほど高くなければ、ZEFT G27ASはかなり高いパフォーマンスが期待できそうだ。
一方、DirectX 12のテストとなる「Time Spy」では、ZEFT G27ASは、描画負荷が大きくなるためFire Strikeより全体的にスコアが低下するものの、Time Spy“無印”で1万を超えるスコアはかなり立派。ZEFT G27ASは、DirectX 12でもパフォーマンスに懸念はない。
では、実際のゲームではどうなのか、「バイオハザード ヴィレッジ」の結果に移ろう。ここでは、オプションから最高設定となる「限界突破」のプリセットを選択。そのうえでゲームをプレイし、「CapFrameX」を用いてフレームレートの取得を行なっている。なお、1パーセンタイルフレームレートを「Minimum(1%)」と表記することをここで断っておく。
そのうえで結果を見ていくと、ZEFT G27ASは1920×1080ドットでMinimum(1%)が144fpsほどと、快適なプレイを実現、さすがに、3840×2160ドットになるとMinimum(1%)が60fpsを割ってしまうものの、2560×1440ドットでも、ZEFT G27ASはMinimum(1%)が100fpsに迫る勢いを見せており、ZEFT G27ASのゲームパフォーマンスはかなり高いといえる。
続いて「Apex Legends」では、オプションから描画負荷が最大となるように設定して、ゲームをプレイ。その間のフレームレートを「Fraps」(version 3.5.99)で計測した。
その結果だが、ZEFT G27ASは1920×1080ドットで最小フレームレートが200fpsをオーバー。2560×1440ドットでも最小フレームレートは150fps台を維持しており、1フレームでも多く描画させたいと考えるコアなプレイヤーでも、納得のいくパフォーマンスだった。3840×2160ドットにもなるとさすがにフレームレートは低下してしまうものの、それでも最小フレームレートが80fps以上というのは評価できるポイントだ。
「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」の結果も確認しておこう。最高品質に指定してベンチマークを実行したところ、スクウェア・エニックスが示す指標では、スコア1万5000以上が最高評価とされているが、ZEFT G27ASは、2560×1440ドット以下の解像度でそれを満たす結果を残している。
さすがに3840×2160ドットは、ZEFT G27ASにとって荷が重過ぎるようだが、2560×1440ドットまでなら快適なプレイが期待できるのは間違いない。
では、ゲーム以外の性能もチェックしておこう。まずは、システム全体のパフォーマンスが見ることができる「PCMark 10」(Version 2.1.2525)から。ここでは無償版でも利用できるPCMark“無印”のテストを実行している。
その結果だが、ZEFT G27ASの総合スコアは8000弱と良好。スコアの詳細を見ると、とくに「Digital Content Creation」が13000弱と優秀だ。このDigital Content Creationは、コンテンツ制作におけるパフォーマンスを計測するテストグループで、ZEFT G27ASはフォトレタッチや動画の編集といった用途でも、高性能が期待できるというわけだ。
そこで、「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ」をプレイした、解像度が1920×1080ドットでMotionJPEGの7分弱の動画ファイルを用意。この動画ファイルを「FFmpeg」でH.264/AVCとH.265/HEVCにトランスコードするのに要した時間を測定してみた。
すると、ZEFT G27ASはH.264/AVCで7分ちょっとと、動画の実時間と同程度で作業を終了した。負荷が大きなH.265/HEVCでも、18分弱しか掛かっておらず、このあたりはCPUのi7-12700Kがその真価を発揮した形といえるだろう。
最後に「CrystalDiskMark」(Version 8.0.4)で、ストレージ性能も見ておきたい。ZEFT G27ASは、シーケンシャルアクセスにおいてリードで最大2500MB/秒弱、ライトで最大1800MB/秒ほどと良好な結果を残した。ランダムアクセスでも、リードで最大750MB/秒ほど、ライトで500MB/秒で、ゲームの起動やロードでストレスを感じることはまったくなかった。
FPSやTPS用途でも魅力的なモデル
ゲーム以外にもマルチに活躍できる1台
以上のテスト結果から明らかなように、ZEFT G27ASのゲームパフォーマンスは申し分のない内容だ。とくに、FPSやTPSでは解像度をフルHD程度に抑えて、高フレームレートを得るといったプレイスタイルが定番だ。そういった用途で、このZEFT G27ASは、価格も税込みで24万円台と、高いコストパフォーマンスを実現している。ゲーム以外のパフォーマンスも良好で、さまざまな用途で活躍できる1台であるといっていい。