2021年PCパーツ総決算! GIGABYTEとジサトラが2021年を振り返る
10月
Radeon RX 6600が発売
【ドリル】10月になるとRadeon RX 6600が発売になりました。6600XTと同様、発売日に最安モデルの玄人志向が完売しましたが、それ以外は静かな動きでした。
【ハッチ】6600は思ったより価格が高かったですから。
【川村】ただ6600は、GIGABYTE製のRadeonのなかでは一番売れているんです。GIGABYTEだけ3連ファン搭載だったんですね。他社は2連ファンだったので、冷却性能を気にするお客様に弊社製品を選んでいただけたのかなと。
【ハッチ】なるほど、そういう需要があるんですね。6600は奥行きが短い基板を採用したりして、なるべくビデオカードを小さくする方向に他社さんは行っていましたから、大きくてもかまわない層にはむしろ3連ファンは歓迎されるかもしれませんね。
【ユージ】ほかにも、48インチの有機ELパネル採用4K液晶「FO48U」が発売されました。こちらも6月に発売した「FV43U」と同じくらいヒットしたんですか?
【川村】おかげさまで、48インチのモデルは売れに売れて、発売当初はお客様からも手に入らないという声を頂戴しました。48インチに限らず4Kディスプレー全般が売れていますが、なかでも48インチは今でも人気が高いですね。
11月
第12世代CoreプロセッサーでインテルがAMDに逆襲!
【ドリル】11月にはいよいよ第12世代インテルCoreプロセッサーとZ690マザーが発売となりました。秋葉原では恒例の夜間販売が行なわれ、約70名が購入していきました。
【ユージ】Z690マザーってDDR5版とDDR4版がありますが、どっちが売れているのですか?
【渡辺】DDR4版のほうが売れています。当初は最新規格のDDR5版に注目が集まるかと思ったのですが、やはりDDR5が品薄でとても入手困難なので、まずはDDR4版で動かしてDDR5の在庫と価格が熟れてきたらDDR5版に買い換えようと考えているお客様が多いようです。DDR4版のほうが価格が安いというのもありますね。
【ハッチ】そのDDR5メモリーですが、GIGABYTEさんは発売しないのですか?
【渡辺】それがですね、製品自体はあるのですがDDR5メモリーの割り当てが少なくて、販売最低枚数をご用意できていないのです。なので年内の販売は難しいです。
【岡田】来年1月以降に販売を予定していますが、やはり数が圧倒的に少ないので、マザーボードとDDR5メモリーのセット販売になると思います。
【ハッチ】あと、広報のソフィアさんが11月末でご卒業というのをAORUS TVを観て知りました。個人的にはこれが2021年を代表するとても大きなニュースでした。
【ドリル】たしかに寂しいよね。アスキーの動画にもたくさん出演いただきましたし。
【渡辺&川村&岡田】僕たちがいるじゃないですか!
【ハッチ】もちろん、これからも楽しい企画や放送でご一緒させていただきますとも!
【ユージ】これでまた自作業界がおじさんばっかりになっちゃいましたね。
【全員】いつもの状態に戻ったということで(笑)
12月
Z690マザーが続々と登場
【ドリル】12月はまだ終わっていませんが、完全水冷仕様の超高級Z690マザー「Z690 AORUS XTREME WATERFORCE」や、DDR5-8300を達成したOC特化マザー「Z690 AORUS TACHYON」など、かなりキワモノ(失礼)なマザーボードが発売されました。
【ハッチ】こういうエッジが効いた製品、ボクは好きです。
【渡辺】やはりハイエンド系のマザーボードは、弊社の戦略上メインストリーム製品の後に発売となりますので、どうしても1ヵ月ほど遅れての出荷となります。
【岡田】ハイエンド製品の発売がたまたま重なってしまったので、それらが目立ってはいますが、DDR5に対応しつつ価格を抑えたZ690マザー「Z690 UD AX」なども発売しております。
【ハッチ】ボーナス商戦に合わせて、次々と主力のマザーボードを投入しているわけですね。
2022年も引き続き液晶ディスプレーに注力
ノートPCの日本での販売を強化
【ドリル】それでは、ここからは今後について、つまり2022年についてお聞きします。ずばり1月以降に発売予定の製品を教えて下さい。
【渡辺】チップセット名とGPU名は言えないのですが、1月頭に新しいマザーボードとビデオカードが発売になります。
【川村】液晶ディスプレーは春までにいくつか新モデルを投入します。ひとつはウルトラワイドの後継機種です。現行モデルは曲面パネルですが、後継モデルは平面パネルでKVM機能を搭載しています。あと隠し玉で4K解像度の新製品を準備中です。
【ドリル】それは楽しみです! ではそろそろお時間となりますので、GIGABYTEのみなさん最後に一言ずつお願いします。
【渡辺】これからもGIGABYTEのマザーボードにご期待ください。今年のGIGABYTEの公式放送「AORUS TV」は録画が多かったですが、来年2月以降は隔週で生放送をやります。こちらもお楽しみに!
【川村】2022年もHDMI2.1対応の4K液晶を多数投入します。みなさんの琴線に響く新製品を出してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
【岡田】GIGABYTEが運営するサイト「AORUS4U」で、年末にRGB LED搭載の120mmファンが完売したのが想定外でした、申し訳ございません。来年はオンライン限定販売品の安定供給を維持できるよう努力します。AORUS4Uもリニューアルに向けて現在準備中ですので、来年もよろしくお願いします。
【ドリル】みなさん、ありがとうございました。
2021年は主力のマザーボードはもちろん、液晶ディスプレーの販売にとくに力を入れたというGIGABYTE。市場の反応に手応えを感じ、2022年も液晶ディスプレーの新製品開発と販売に注力していくという。さらに来年はノートPCの販売を強化していくとのこと。2022年もGIGABYTEから目が離せない年になりそうだ。
(提供:GIGABYTE)