軽くて高性能を求めるビジネスやクリエイター向き
スリム&軽量なモバイルノートPCの上をいく14インチノートPC、MSI「Prestige 14 A11」
スリムモバイルでも高性能。GPGPUを利用するアプリで速い
それではPrestige-14-A11SB-630JPを用いてパフォーマンスを見ていこう。まずはCPU性能を見るCINEBENCH R23。Multi Coreは5618、Single Coreは1473というスコアだ。省電力、スリムであるが最新の4コア8スレッド対応CPUだけに十分なスコアが得られている。
続いては3D性能を見る3DMark。GeForce MX450を利用する設定とした上で実行している。Fire Strikeは5024、Time Spyは2464だ。グラフィック負荷が軽いRPGタイトルやとくに軽量のeスポーツタイトルを動かすことはできるが、ゲーミング向けという性格ではないことが分かる。
ここからはアプリケーション性能を見ていこう。まずはPCMark 10 Standard。Overallは5004。シナリオ別にはEssentialsが7066、Productivityが9097、Digital Content Creationが5291。Productivityが高いスコアなのでビジネス用途はとくに適している、快適な製品と言えるだろう。また、クリエイター向けのDigital Content Creationをテスト別に見ると、Photo Editingがもっとも高い。写真補正やWebをはじめ2Dグラフィックス中心のデザイン分野といった用途が適している。
続いてPCMark 10のApplication Benchmark。Microsoft 365(旧Office 365)を用いたベンチマークなので先のProductivityテストをWord、Excel、Power Point、そしてブラウザのEdgeといった実アプリケーションで実行するものだ。こちらのOverallは11041だ。
続いてProcyonのOffice Productivity Benchmark。これもMicrosoft 365を用いるULのベンチマークだ。Overallは4805。Photo Editing BenchmarkはAdobe PhotoshopやLightroom Classicを用いるベンチマークで、Overallは5283だった。
PCMark 10のApplication BenchmarkとProcyonについてはまだ比較できるデータがないためスコアのみ掲載されていただく。ただし、ここで用いたMicrosoft 365やAdobe Creative Cloudは、GPUアクセラレーションを利用しており、GPGPU性能の高いGPUと組み合わせることでパフォーマンスを引き出せる。Prestige 14 A11が活きる使い方と言えるだろう。
また、Prestige 14 A11はモバイルノートPCなのでバッテリー駆動時間を計測したいところだが、今回、PCMark 10のBattery Benchmarkがうまく動かなかった。具体的にはバッテリーの残り数%で電源が落ちる際にベンチマークが終了せず、再度電源を入れるとベンチマークが継続する(バッテリー残量が足りないのですぐに電源が落ちる)といったもので、ハードウェアと言うよりはソフトウェア側の問題のようだ。MSIによるバッテリー駆動時間の公称値は最大10時間(JEITA 2.0)。
電力管理は統合ユーティリティ「MSI Center PRO」のUser Scenarioから行なう。ハイパフォーマンス、バランス、サイレント、Super Batteryという4つのシナリオが用意されており、利用シーンに応じて切り換えられる。MSI Center PROにはそのほかにもバッテリーマスター(バッテリーの充電パターンを切り換え、セル寿命を延ばす)、ノイズキャンセリング機能のON/OFFなどさまざまな設定や機能が用意されている。
軽いフットワークで高性能。性能を求めるビジネス、クリエイター向き
Prestige 14 A11は高性能モバイルノートPCだ。まずサイズ感として14型クラス、さらにはディスクリートGPUを搭載しつつも、サイズや重量の増加を最小限に抑えている点はMSIの確かな技術力の証と言える。ここはとくにビジネス用途で活躍の幅を広げてくれるだろう。
そしてパフォーマンス。基本的にビジネスモバイルは統合GPUモデルで問題ないが、扱うデータサイズ、扱うアプリケーションによってはディスクリートGPUによってより快適になる。クリエイターも、事務所内だけでなく取引先でのプレゼンテーションなど、昨今ではリモートワークといった具合に場所に捕らわれない働き方へと変化してきている。モバイルの比重が高いクリエイターにも最適な製品と言えるだろう。
Prestige 14 A11はおおよそ10万円台後半〜20万円弱の製品で、統合GPUモデルと比べると高価である。性能やパネルスペック、軽さスリムさといった快適さとのトレードオフだ。そのため、まずは実機に触れてみてから検討したいという方も多いだろう。紹介したエディオン限定モデルには、専用スリーブケースと無線マウス、映像出力や有線LANなどのポートを備えたUSB Type-C変換アダプタが付属する。個別に購入すればそこそこの価格になるので、気になる方は各地の販売店店頭に足を運んでみてはいかがだろうか。
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