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30代で初めて買う30万円以下の「本格機械式時計」3選
2021年11月12日 09時00分更新
記念碑的な手巻き式クロノグラフが、ロングパワーリザーブ仕様で復活 ハミルトン/イントラマティック クロノグラフ H
冒頭で、エレクトロニクスを駆使した時計は形式が細分化されていると述べたが、機械式にも種別はある。ムーブメントに取り付けられた回転式の錘が、手の動きに準じて回転することでゼンマイが巻き上がる自動巻きと、リューズを使ってゼンマイを巻き上げる手巻き式。世界中の機械式時計のほとんどが、いずれかに属する。
ハミルトンの「イントラマティック クロノグラフ H」は同社が1968年に発表した初の手巻き式クロノグラフ「クロノグラフA」の復刻版で、ホワイトの文字盤にブラックのインダイヤルを2つ(スモールセコンドと30分積算計)、横位置で配した特徴的なデザインは当時“パンダダイヤル”と呼ばれ、人気を博した。
現代に甦った最新版はケース径こそ当初から4㎜大型化した40㎜となっているが、配色はもちろん、ロゴの書体も当時の仕様を忠実に再現。デザインのみならずムーブメントもオリジナル同様、手巻き式を採用しており、スイスのムーブメントメーカー・ETA社と共同で開発したCal.H-51はフルに巻き上げた状態から約60時間もの連続駆動が可能となっている。防水性能は10気圧。風防はサファイアクリスタル、かつ反射防止加工付きで視認性も優秀だ。外観はレトロだが、機能は現代的。
手巻き式は自動巻きと違い、定期的にゼンマイを巻かないと時計が止まってしまう。最初は負担に感じるかもしれないが、慣れるとリューズを通して指先に伝わる、歯車やゼンマイが厳かに連動する感触が甘美な愉悦に変わる。このモデルの“感触”は、あくまでスムースで上質だ。機械式時計の醍醐味をたっぷりと味わうことができ、それはとりもなおさず“贅沢”。
輝ける30代がぜひとも知るべき、大人のフィーリングなのだ。
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