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超パワーなM1 Pro/M1 Max搭載のMacBook Pro登場 新型AirPodsも! 第17回

グレードに応じて伸びるGPU性能

M1 ProとM1 MAX比較「新MacBook Pro」緊急ベンチマークテスト結果公開

2021年10月29日 09時00分更新

文● 柴田文彦 編集●飯島恵里子/ASCII

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M1 MAXを搭載したMacBook Pro 16インチ

 先日のアップルイベントで発表されたばかりのまったく新しいMacBook Proが、早くもユーザーの手元に届き始めた。ここでは、編集部で早速入手したM1 Pro搭載の14インチモデルと、M1 Max搭載の16インチモデルを、昨年登場したM1搭載の13インチモデルと比較する。今回はベンチマークテスト結果の速報として、一般的なベンチマーク用のアプリを利用して、CPU性能、GPU性能に加え、ブラウザーの性能を、上記3モデルで比較することにした。

●ベンチマークテストで使用した機器
・MacBook Pro 16インチ(Late 2021)M1 MAX CPU:10コア / GPU:32コア / RAM:64GB / SSD:2TB/ Silver
・MacBook Pro 14インチ(Late 2021)M1 Pro CPU:10コア / GPU:16コア / RAM:16GB / SSD:1TB / Space Gray
・MacBook Pro 13インチ(Late 2020)M1 CPU:8コア / RAM:8GB / SSD:256GB / Space Gray

M1 Maxの「高出力」モードとベンチ条件について

 新しいMacBook Proの発売と前後して、M1 Maxだけが搭載するという「高出力」モードが話題となっていた。これは、システム環境設定の「バッテリー」を開いて設定できるモードのこと。バッテリー使用時と電源アダプタ使用時のいずれについても「エネルギーモード」を、「自動」/「低電力」/「高出力」から選べる。

 デフォルトは「自動」になっていて、システムが必要に応じて「低電力」と「高出力」を自動的に切り替えてくれる。言うまでもなく、前者よりも後者の方が、M1 Maxが高性能を発揮できるモードとなっている。

 今回は「高出力」モードを選択してテストした。「低電力」モードを選んだ場合のテスト結果についても、後日掲載予定のより詳しいベンチマークテスト記事で改めて述べる予定だ。

 実は、M1 Pro搭載モデルの「バッテリー」設定にも「省電力モード」というチェックボックスが用意されている。これもM1 Maxの「エネルギーモード」と、少なくとも趣旨は同じと考えられる。チェックすれば、より少ない消費電力となるが、パフォーマンスは劣る。チェックを外せば、消費電力は増えて、パフォーマンスは向上する。大きな違いは、M1 Proには「自動」モードがないことだ。もちろんデフォルトではチェックが外れているので、今回もその状態でテストした。

 先に、今回のテスト結果を一覧表で示しておこう。使用したベンチマークテスト用のアプリは、Geekbench 5(https://www.geekbench.com/)、Cinebench R23(https://www.maxon.net/ja/cinebench/)とウェブアプリのJetStream 2(https://browserbench.org/JetStream/)の3つ。JetStream 2はSafari上で動かした。

 これらのうち、GeekbenchのCPUテストと、Cinebenchの結果は、主にCPU性能を反映したものとなっている。それに対してGeekbenchのComputeテストは、GPUを数値計算用に利用した場合の結果で、M1シリーズのGPU性能を反映している。なお、こうしたベンチマークテストによって、M1シリーズのチップやMacBook Pro本体性能がすべて詳らかになるわけではない。むしろこれらの結果は、チップや本体の性能のほんの一面を映し出すに過ぎない。その点は、ご留意いただきたい。

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