超パワーなM1 Pro/M1 Max搭載のMacBook Pro登場 新型AirPodsも! 第17回
グレードに応じて伸びるGPU性能
M1 ProとM1 MAX比較「新MacBook Pro」緊急ベンチマークテスト結果公開
2021年10月29日 09時00分更新
CPU性能はM1から大幅に向上するもProとMaxの違いは小さい
CPU性能テスト結果を見て、まず最初に言えるのは、MacBook Proを通常に使用する状態と同じく、マルチコアを動かした場合には、M1と比べて、M1 Pro、M1 Maxともに大幅に向上していること。2倍まではいかないが、軽く6割以上は速くなっている。
次に気付くのは、M1 ProとM1 MaxのCPU性能が、さほど大きくは変わらないこと。これは意外に感じられるかもしれない。このテストは、大量のデータを動かすものではないため、Proに比べて最大2倍も速いというMaxのメモリ帯域幅が、ほとんど活かされていないためと考えられる。
また、通常の使用状態とは異なるが、CPUのコアを1つだけ動かした場合の性能は、M1から、M1 Pro、M1 Maxまで、ほとんど同程度だと言ってもいい。それでいて、8コアのM1と、10コアのM1 Pro、M1 Maxの性能がこれだけ違うのは、驚異的と言える。マルチコア動作時の効率が、M1 Pro、M1 Maxでは、素のM1から大幅に向上しているのだ。グラフからは読み取りにくいが、シングルコアとマルチコアの性能比率は、Cinebenchの場合、M1で5.16、M1 ProとM1 Maxでは8.08となっている。単純にコア数を倍数の期待値と考えると、マルチコアの効率は、M1では65%(8コアで5.16倍)、M1 ProとM1 Maxでは約81%(10コアで8.08倍)となり、マルチコアの高効率化がはっきりと読み取れる。
GPU性能ではM1 ProとM1 Maxの差が顕著に現れる
今回のテストの中で、GPU性能が反映されるのは、GeekbenchのComputeだけだ。
このテスト結果からは、M1とM1 Pro、M1 Maxの違いが顕著に読み取れる。とはいえ、テストに使用した各モデルのGPUのコア数が、それぞれ8、16、32となっているので、この結果は当然と言えば当然のものだ。
仮に、Metalを使用したテストで、結果のスコアをGPUの1コアあたりに換算してみると、M1で2697、M1 Proで2407、M1 Maxが2135となる。1コアあたりでは、あまり大きな差がないし、効率的にはむしろM1がいちばん高い。とはいえ、1つのSoCにM1 Proでも最大16コア、M1 Maxでは最大32コアものGPUを搭載できるのはM1 Pro、M1 Maxの大きなメリットだ。
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