このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第316回
「motorola edge 20」と 「motorola edge 20 fusion」はどっちが買いかを徹底検証
2021年10月31日 12時00分更新
カメラは望遠の有無が目立つが
広角、超広角の画質も大きく異なる
「motorola edge 20 fusion」と「motorola edge 20」の広角カメラはスペック上は1億800万画素、F1.9と同じだが、実際に撮影してみると色味がかなり異なる。今回テスト撮影したかぎりでは「motorola edge 20」のほうがホワイトバランスは正確であるように感じた。また、マクロ撮影も画素数が倍違うだけあって、「motorola edge 20」のほうが細かなテクスチャーも再現されている。
なお、「motorola edge 20」と「motorola edge 20 fusion」との広角カメラの画質が異なる理由についてモトローラに問い合わせたところ、イメージセンサーやレンズではなく、画像を処理するチップセットが異なるために写真の仕上がりに差が出ているとの回答を得られた。当然、チップセット上で動作する画像処理のソフトウェアも異なっていると思われる。
今回テスト撮影して最も驚かされたのが「motorola edge 20」の「ナイトビジョン」で撮影した夜景。「motorola edge 20 fusion」よりも明るく、そして白飛びを強力に抑えて撮影できたのだが、ややノイズは目立つものの白飛びを抑えると言う点では「Pixel 6」、「iPhone 13 Pro Max」、「HUAWEI P50 Pro」、「Mi 11 Ultra」よりも強力、かつ自然な仕上がりだった。異なる条件で撮影すれば、また違う結果になる可能性はあるが、直販価格5万4800円の「motorola edge 20」は同価格帯で最高クラスの夜景撮影性能を備えていると言える。
プロeスポーツチーム「Sengoku Gaming」公式スマホの実力は?
最後にベンチマークをチェックしてみよう。今回両機種で定番ベンチマークを実施したところ、「AnTuTu Benchmark」で「motorola edge 20 fusion」の総合スコアは371528、「motorola edge 20」の総合スコアは530658を記録した。
記事執筆時点の「AnTuTu Benchmark」のランキング1位はSnapdragon 888を搭載した「RedMagic 6 Pro」で、総合スコアは825145。「motorola edge 20 fusion」はその約45%、「motorola edge 20」はその約64%のスコアということになる。プロeスポーツチーム「Sengoku Gaming」の公式スマホに採用されているとのことなので、もっと高性能なSoCを搭載すればいいのにと思えるが、コストとユーザーエクスペリエンスのバランスを考えて選択したのだろう。
【まとめ】1万1000円の価格差以上の魅力が
「motorola edge 20」にはある
今回の両機種はコストパフォーマンスが非常に高いのは間違いない。ただ、「motorola edge 20 fusion」が直販価格4万3800円、「motorola edge 20」が直販価格5万4800円と、1万1000円の価格差であることを考えると、処理性能、カメラ画質にはそれ以上に大きな差があると思う。特に夜景を撮る機会が多い方には、「motorola edge 20」を強くオススメしたい。
motorola edge 20 | motorola edge 20 fusion | |
---|---|---|
ディスプレー | 6.7型有機EL(20:9) | |
画面解像度 | 1080×2400ドット | |
リフレッシュレート | 144Hz | 90Hz |
サイズ | 約76×163×6.77mm | 約76×166×8.25mm |
重量 | 約163g | 約185g |
CPU | Snapdragon 778G | Dimensity 800U |
内蔵メモリー | 6GB | |
内蔵ストレージ | 128GB | |
外部ストレージ | × | microSDXC(最大512GB) |
OS | Android 11 | |
対応バンド | LTE:1/2/3/4/5/7/8/12/18 /19/20/26/28/32/34/38/39 /40/41/42/43/66 W-CDMA:1/2/4/5/8 4バンドGSM |
LTE:1/2/3/4/5/7/8/12/13/17 /18/19/20/26/28/32/34/38 /39/40/41/42/43/66 W-CDMA:1/2/4/5/8/19 4バンドGSM |
DSDV | ○(5G+4G) | |
無線LAN | IEEE802.11ax | IEEE802.11ac |
カメラ画素数 | 108メガ(標準) +16メガ(超広角、マクロ) +8メガ(望遠) イン:32メガ |
108メガ(標準) +8メガ(超広角、マクロ) +2メガ(深度) イン:32メガ |
バッテリー容量 | 4000mAh | 5000mAh |
FeliCa/NFC | ×/○ | |
生体認証 | ○(指紋、顔) | |
SIM | nanoSIM×2 | |
USB端子 | Type-C | |
イヤホン | × | ○ |
カラバリ | フロストオニキス | エレキグラファイト |
価格(税込) | 5万4800円 | 4万3800円 |
この連載の記事
-
第511回
スマホ
価格も性能も妥協したくない人にオススメの王道ハイエンドスマホ3選 -
第510回
スマホ
スマホは高くない! 2万円台で買えるオススメ格安エントリースマホ4選 -
第509回
スマホ
着せ替えスマホ「CMF Phone 1」はカスタマイズが楽しいが実用面での弱点もあり -
第508回
スマホ
たたんでも極薄9.2mm! 世界最薄折りたたみスマホ「HONOR Magic V3」を試す -
第507回
スマホ
シャオミの「Redmi Note 13 Pro+ 5G」は2億画素カメラに防水防塵など必要な機能が揃って6万円以下 -
第506回
スマホ
Galaxy Z Fold Special Editonを最速レビュー! 厚さ10.6mmの薄型折りたたみスマホ -
第505回
スマホ
シャオミの折りたたみ機「Xiaomi MIX Fold 4」は閉じても9.47mm! ライカカメラ搭載の激薄機をレビュー -
第504回
デジタル
唯一無二の3つ折りスマホ「HUAWEI Mate XT Ultimate Design」を早くも触った! 40万円の価値アリ! -
第503回
スマホ
シャオミのフラッグシップキラー「POCO F6 Pro」はハイパワー、急速充電、カメラのエモさが魅力 -
第502回
スマホ
vivoのカメラフォン「X100 Ultra」はカメラグリップでコンデジに変身する -
第501回
スマホ
1型センサーで世界一カメラのファーウェイスマホ「Pura 70 Ultra」はデジカメとして使いたくなる - この連載の一覧へ