――APC(アクチュエーションポイントチェンジャー)の段階が、これまでの3段階から4段階に変わっているんですね。
斎藤「これまでは1.5、2.2、3.0mmの3段階でしたが、そこに0.8mmが新たに加わりました」
――0.8mmという数値からは、軽くなぞる感じでタイピングができそうな印象を受けますね。
山越「まさに、“ちょん”となぞっていくイメージでタイピングができると思います」
――そこまで浅くなると、誤入力も増えそうな気がしてしまいますが……。
山越「実は、『APCでもっと浅い設定がほしい』という声をいただくことが多く、今回の搭載は、それを受けてのものです。『どれくらい浅くするか』を探っていく中で、誤入力を防ぎつつ、できるだけ浅くした結果が0.8mmでした」
――ベストな数値が0.8mmなのですね。
斎藤「出荷時は2.2mmに設定されていますが、ユーザー様で好みの設定に変えていただいたり、キーごとにAPCの浅さを変えることもできるようになっています。また、キーマップも入れ替えられるようになったので、より自由度の高い使い方ができるようになりました。押下特性は、30g、45g、キーによって荷重が異なる変荷重の3種類です」
山越「カスタマイズという意味では、ユーザー様でデザインをカスタマイズしていただける機能も新たに設けています」
――パネルが取り外せるようになっているんですね。
山越「別売りの『パネルデザインキット』というオプションを使用していただくと、お好みのデザインを印刷していただいたシートを、R3 キーボードに取り付けできます」
――これは面白いですね。パネルを外すのも簡単にできますか?
山越「こうやって(オープナーを差し込んで見せる)パネルの隙間から浮かせるようにして、すぐに取り外せますよ」
――カラーキーキャップセットもあるので、ユーザーそれぞれが、好みのデザインにカスタマイズできそうですね。
山越「カラーキーキャップセットも新色を加えた8色で用意していますので、キーボードとしての性能の良さだけでなく、カスタマイズも楽しんでいただけるモデルになったと考えています」
――Bluetooth化したことで、より多くの人が手に取りやすくなりそうです。改めて手に取ってみると、REALFORCEシリーズのキーボードは、本当に頑丈にできていますね。
斎藤「REALFORCE R2から、5000万回の入力耐久試験をクリアしていますし、その耐久性は、本製品でも引き継いでいます。REALFORCEは、“本物”を追求するブランドなんです。本物を求める方が、こだわり抜いて選ぶ製品として、メイドインジャパン、メイドイン相模原にこだわった製品作りを続けています」
確かな打鍵感と、5000万回の耐久試験をクリアするという驚きの頑丈さを誇るREALFORCEシリーズの新製品、R3 キーボード。ASCII.jpでは、その使用感を押下特性ごとに試用したレポートも後日掲載予定だ。