ニコル・オートモビルズは9月29日、都内にてドイツ・アルピナの「BMWアルピナB8グランクーペ」を日本で販売すると発表した。価格は左ハンドル仕様が2557万円、右ハンドル仕様が2602万円。
グランクーペの血統を受け継ぐ
「BMWアルピナB8グランクーペ」
BMWアルピナB8グランクーペは、BMW 8シリーズ グランクーペをベースにアルピナが開発した4ドアクーペ。アルピナの担当者によるとBMWアルピナB8グランクーペは、「1982年に30台限定で販売されたB7Sターボクーペや、1990年に登場したB12 5.0/5.7クーペ、2014年に登場したB6ビターボ グランクーペの血統を受け継ぐモデル」であるという。
エクステリアはBMW 8シリーズの流麗なフォルムを、さり気なくもより一層際立たせるエアロを装備。ディーカラーにはベース車で選択可能な色に加え、同社専用色として「アルピナ・ブルー」「アルピナ・グリーン」の2色を用意している。
エンジンはアルピナが独自に改良を施した4.4リッターV8ツインターボ型で、最高出力621PS/5500~6500rpm、最大トルク800N・m/2000~5000rpmを発生。パワートレインは、トランスミッションが8段AT、フルタイム4WDシステムは「BMW xDrive」をベースに開発したものを搭載。これにより0-100km/h加速が3.4秒、巡航最高速度324km/hという動力性能を達成している。
ハイパワーはアルピナの魅力の1つであるが、それ以上の魅力が素晴らしい足回り。ハイドロマウント付きのフロントアクスルストラット、アイバッハ製のスプリング、より高剛性なベアリングの採用などにより、極上の乗り心地とスポーティーな走りが約束されている。21インチホイールはアルピナ伝統の20本スポークで、タイヤサイズは前:245/35R21、後:285/30ZR21と極太。タイヤはピレリとアルピナが共同開発した専用設計のP-ZEROを履く。
インテリアにも手が加えられ、更なる極上空間を演出。レーザー刻印でアルピナのエンブレムをあしらったクリスタル仕様のiDriveコントローラーや、イルミネーション付きのドアシルプレート、ウォールナットの装飾トリムなどはため息が出るほどの美しさ。ステアリングホイールには、他のアルピナ車と同じく天然のラバリナレザーを使用し、これまたいつまでも触れていたい気にさせてくれる。
ラゲッジスペースも広大で、大型のゴルフバック4個はラクに入れることができそう。会場にはアルピナグッズも展示されていたのだが、ゴルフのティーなど、オーナー像を想起させた。
B7と双璧となる、BMWアルピナのフラグシップモデル。BMWアルピナB8グランクーペは、極上のツーリングを楽しみたい方、クルマ選びの終着駅を求めている方に最高の選択肢となりそうだ