米Amazonは9月28日(米国時間)、同社のデバイスとサービスに関する新製品発表会を開催。Alexaの技術を応用した同社初のロボット型デバイス「astro」などを発表した。
astroは、AIを活用した自走式のデバイスで、ringのセキュリティカメラ技術を用いたライブカメラやビデオ通話ができるディスプレーを持つ。家の中を自由に動き回って子供やペットの様子を届けるデバイスであると同時に、離れた場所にいる家族がコミュニケーションを取るためのデバイスでもある。また、可愛くウィンクをしたり、ビートボックスを実演したりといったエンターテインメント性も持っている。
Amazonは7年前に投入したAlexaとEchoデバイス以来の未来を切り拓く製品だと位置づけており、同時発表したサブスクリプションサービス「Alexa Together」と組み合わせることで、離れた場所にいる家族を見守り、つながるデバイスという性格も持たせている。Alexa Togetherは年老いた家族に向けたサービスで、家族全員で使え、デバイスの利用状況などから年老いた親の様子を通知する「見守り機能」や、緊急で連絡が取れる「通話機能」などを利用できるものだ。利用料金は最初の6ヵ月が無料でそれ以降は月額19ドルとなる。
また、小さな子供がいる家庭では、astroを介してゲームを遊んだり、遠隔学習をしたりといったことも可能。コロナ禍で外出することができない状況下で、改めて実感された人とのふれあいも意識した製品と言えるだろう。
技術的には周囲の状況を把握して障害物などを避けて移動するなどAIを活用した技術も盛り込んでいる。Astroの価格は1449.99ドルだが、「Day 1 Edition Program」として、導入時の価格は999.99ドルが設定されている。米国では年内に販売する予定で、本日から購入の受付を開始。招待制での提供となっている。
AIが家庭に入り、誰もがシンプルに使える世界を
ほかにもAmazonはプロジェクター内蔵の新しいデバイスである「Amazon Glow」(249.99ドル)や15インチと大型のスマートディスプレーである「Echo Show 15」(249.99ドル)、ディズニーパークとの提携で生まれた「Hey Disney!」、59ドルと安価に買えるスマートサーモスタット「Amazon Smart Thermostat」などAlexaの技術を搭載したデバイスを多数発表。一部は日本国内でも販売がされると予想される。