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業界人の《ことば》から 第450回

プリンター市場で伸びている意外なカテゴリー、在宅需要増でさらに……

2021年09月13日 09時00分更新

文● 大河原克行 編集●ASCII

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「3年ぶりのラインアップの刷新により、在宅勤務や在宅学習はもちろん、おうち時間を楽しむツールとして、プリンター本体と関連サービスを進化させた。新しい暮らしに寄り添う新製品である」

(ブラザー販売の三島勉社長)

A4インクジェットプリンターを取り巻く環境は?

 ブラザー販売は、2021年9月上旬から、A4インクジェットプリンター「PRIVIO」シリーズの新製品として、大容量インクモデルの「First Tank(ファーストタンク)シリーズ」など、12機種を順次発売している。

 ブラザー販売の三島勉社長は、「2018年以来となる大幅なラインアップの刷新を行った。これは、この3年間でインクジェットプリンターを取り巻く環境を大きく変化したことを捉えたものであり、新たな需要に応えることができる機能やサービスを取り揃えるために、1年間準備をしてきた。在宅勤務や在宅学習はもちろん、おうち時間を楽しむツールとして進化した、新しい暮らしに寄り添う新製品である」と位置づける。

 ファーストタンクシリーズの「J4000モデル」は、標準モデル向けのインクカートリッジに比べて、ブラックで約16本分、カラーでは約10本分のインク量を搭載し、インクは1年交換しないで済むなど、コロナ禍で増えた家庭での印刷需要に応えることができる。

 本体に搭載されたインジゲータにより、インク残量や印刷可能枚数がわかるほか、サブタンクを本体に内蔵しており、約200枚分のインクを確保。継続した印刷が可能になる。さらに、全色顔料モデルとしたことで画質が向上。さらに、連続印刷スピードを約2倍に速めるとともに、本体機構の改良によって、約10万ページの耐久性を実現しており、大量印刷でも安心して利用できるという。

 また、同じくファーストタンクシリーズの「J1200Nモデル」は、在宅学習などで、たくさんの印刷をしたいが、初期費用を少なく手軽に始めたいといった際に、最適なモデルと位置づけた製品。本体には、液晶パネルがなく、電源やコピー開始などのボタンだけを配置。細かい操作は、スマホアプリを使って行うことができる。

 新製品発表会見では、タレントの若槻千夏さんが登場。プリントスピードの速さやシンプルな操作性を見て、「せっかちな私にも追いつかないほどの印刷の速さ。説明書が苦手な私でも、すぐにスマホから操作できるのは便利。子供や家族と一緒に使えるプリンター」と評価した。

 さらに、同時に発表したインクカートリッジタイプのスタンダードモデルでは、印刷スピードを約1.5倍向上させるなどの基本機能を強化。電話機付きの多機能省スペースモデルも用意し、家庭から店舗、事務所まで幅広い用途で利用できるという。

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