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4K解像度やレイトレーシングを試用したゲームプレイも視野に入る高性能

「Apex Legends」が常時240fps以上で遊べる! LED全開で配信映えも狙えるゲーミングPC「ZEFT RL31ARGB」

2021年08月19日 13時00分更新

文● 宮崎真一 編集●八尋/ASCII

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「ZEFT RL31ARGB」

 パソコンショップSEVENで販売中のゲーミング向けBTOパソコン「ZEFT RL31ARGB」は、前回紹介したとおり、電源ケーブルまでもがLEDで点灯する煌びやかなイルミネーションが印象的なモデルだ。

 とはいえ、LEDとパフォーマンスにはまったくの関係性はなく、肝心のゲーミングパフォーマンスは気になるところだ。そこで、実際にゲームをプレイし、ZEFT RL31ARGBのポテンシャルを確かめてみたい。

ZEFT RL31ARGB
https://pc-seven.co.jp/bto/14307.html
24万9480円

レイトレーシングを有効にしても高い性能
4K解像度でも十分快適にゲームプレイが可能

 まずは、定番ベンチマークである「3DMark」(Version 2.19.7225)の結果からだ。ZEFT RL31ARGBは、Fire Strikeではテスト解像度が4KとなるFire Strike Ultraでも8000台半ばと高いスコアを発揮し、Fire Strike“無印”のスコアは2万5000にも達している。

「3DMark」(Version 2.19.7225)の結果

 GPUに「GeForce RTX 3070」を採用しているだけあって、ZEFT RL31ARGBの3D描画性能はなかなかのもの。DirectX 12のテストとなるTime Spyでも、Time Spy“無印”のスコアは1万を超え、4KでのテストとなるTime Spy Extremeでも6000弱と申し分のない結果だ。

 では、実際のゲームではどうなのか、「バイオハザード ヴィレッジ」の結果をみてみよう。ここでは、オプションからグラフィックス自動設定で「レイトレーシング」を選択してゲームをプレイ。その間のフレームレートをGPUOpenの「OCAT」で取得している。なお、ここでは最小フレームレートの代わりに、全体の1%となる1パーセンタイルフレームレートを採用し、グラフ中含めMinimum(1%)と表記することをここで断っておく。

「バイオハザード ヴィレッジ」のフレームレート計測結果

 その結果だが、ZEFT RL31ARGBは3840×2160ドットでも常時60fps以上の高いパフォーマンスを発揮。レイトレーシングを有効にした美麗な画面で、これだけ高い結果を残したインパクトはかなり大きい。ZEFT RL31ARGBは高い設定でもバイオハザード ヴィレッジを快適にプレイできるといっていいだろう。

 続いて「Apex Legends」の結果に移ろう。このタイトルでは、オプションから描画負荷が最大となるように設定したうえでゲームをプレイし、その間のフレームレートを「Fraps」(Version 3.5.99)で取得。なお、起動オプションを付けて、フレームレートの上限は解除している。

「Apex Legends」のフレームレート計測結果

 その結果だが、ZEFT RL31ARGBは3840×2160ドットで常時100fps以上の性能を見せ付けた。さらに、1920×1080ドットでは、最小フレームレートが250fpsに迫る勢いを見せており、ZEFT RL31ARGBはは1fpsでも高いフレームレートがほしいコアなプレイヤーでも満足できるポテンシャルを備えているといっていい。

 さらに、「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」の結果も確認しておこう。ここでは、描画負荷が最大となる最高品質でベンチマークを実行している。同ベンチマークにおいて、スクウェア・エニックスの指標ではスコア1万5000以上が最高評価とされているが、ZEFT RL31ARGBは3840×2160ドットではさすがに届いていない。

「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」の結果

「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」実行時のフレームレート

 だが、2560×1440ドット以下の解像度であれば、その1万5000を優に上回る結果を叩き出しており、ZEFT RL31ARGBでファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレを快適にプレイできることは誰の目にも明らかだ。

 では、ゲーム以外のパフォーマンスも見てみよう。まずはシステム全体のパフォーマンスが見て取れる「PCMark 10」(Version 2.1.2519)からだが、ZEFT RL31ARGBの総合スコアは7000弱と良好だ。詳細スコアを見ると、とくにDigital Content Creationのスコアが1万を超えており、ZEFT RL31ARGBはフォトレタッチや動画ファイルの編集など、コンテンツ制作の用途でも活躍できそうだ。また、Productivityのスコアも8000台と、Officeソフトを使った作業でも高いパフォーマンスが期待できる。

PCMark 10の実行結果

 続いて「FFmpeg」を用いた動画ファイルのトランスコード性能もチェックしておこう。ここでは、実際にファイナルファンタジーXIVをプレイした、MotionJPEGフォーマットで6分半ほどの動画ファイルを用意。これをFFmpegを用いて、H.264/AVCとH.265/HEVCへとトランスコードする際に要する時間を測定した。

ffmpegを用いたトランスコードに要する時間

 その結果だが、ZEFT RL31ARGBは、H.264/AVCは15分ほど、H.265/HEVCは35分ほどで終了した。CPUの「Ryzen 5 5800X」は6コア/12スレッドタイプのため、若干トランスコードでは時間を要するものの、それでも実用的な時間で終了しているといっていい。

 最後に、「CrystalDiskMark」(Version 8.0.4)でストレージ性能も見ておきたい。ZEFT RL31ARGBは、シーケンシャルアクセスでリードが2000MB/秒以上、ライトが1800MB/秒と高い性能を発揮。ランダムアクセスも、RND4K Q32T1でリードが500MB/秒弱、ライトが350MB/秒ほどと、ゲームのロード時間にストレスを感じることはあまりないはずだ。

CrystalDiskMarkの実行結果

幅広い層が満足できるゲーミングモデル
イルミネーションも実力も申し分なし

高性能なゲーミングパソコンでLEDのイルミネーションも重要視している人は要チェックな1台

 以上のテスト結果から明らかなとおり、ZEFT RL31ARGBのポテンシャルはかなり高い。これからゲームを始めたいという人や、日々激しい戦いを繰り広げているコアなゲーマーなど、幅広い層に満足できるモデルといっても過言ではない。

 価格は、今回の構成では30万円以上と若干値は張るものの、LEDのイルミネーションだけでなく、それに引けを取らない十分な実力を備えた1台だ。やはりゲーミングパソコンはイルミネーションも大事と考えるのであれば、このZEFT RL31ARGBはかなり魅力的なモデルではないだろうか。

ZEFT RL31ARGBの主なスペック
CPU Ryzen 5 5600X(定格クロック3.7GHz~最大クロック4.6Hz)、6コア/12スレッド、L3キャッシュ容量32MB
CPUクーラー SilverStone Technology PF240-ARGB-7R
グラフィックス MSI GeForce RTX 3070 GAMING X TRIO(標準変更品)
メモリー G.Skill Trident Z Neo 32GB(DDR4-3600 SDRAM、8GB×4)、スロット数4のうち4スロット使用(標準変更品)
ストレージ 500GB M.2 SSD(Western Digital WD Blue SN550、NVMe)
PCケース Sherkoon TG5 PRO-RGB
電源ケーブル LIANLI Strimer Plus 24ピンRGBケーブル(標準変更品)、LIANLI Strimer Plus 8ピン(2系統) RGBケーブル(標準変更品)
内蔵ドライブ DVDスーパーマルチドライブ(外付けUSB接続)
通信規格 有線LAN(1000BASE-T)、無線LAN(IEEE 802.11ax/ac/a/b/g/n)、Bluetooth 5.0
電源ユニット SilverStone ET750-G(定格出力750W、80PLUS GOLD認証)
OS Windows 10 Home(64bit)

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