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Ryzen 5 5600XとMSI製のRTX 3070を搭載、ケースはSherkoon製「TG5 PRO-RGB」を採用

自作はちょっと……でもLEDはバチバチ光らせたい人にオススメ! ファンやメモリー、電源ケーブルも光るライトアップPC「ZEFT RL31ARGB」

2021年08月10日 13時00分更新

文● 宮崎真一 編集●八尋/ASCII

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「ZEFT RL31ARGB」

 PCにLEDは必要かそうでないかは、それこそ「きのこの山」VS「たけのこの里」のように、ユーザーの好みを二分する大きな話題だ。FPSやTPSなどをプレイ中に、LEDの光で気分を高揚させたいと考える人や、もっと単純にLEDがキレイと捉えている人もいることだろう。その一方で、パソコンの性能に結び付かないLEDは不要という考えも理解できる。

 そんな中、パソコンショップSEVENを運営するセブンアールジャパンから発売されたゲーミング向けBTOパソコンの「ZEFT RL31ARGB」は、その“LED”に特化したモデルである。では、ZEFT RL31ARGBはどのようなPCなのか、まずはスペックや外観などを紹介していこう。

ZEFT RL31ARGB
https://pc-seven.co.jp/bto/14307.html
24万9480円

Ryzen 5 5600X+RTX 3070という構成
LEDのインパクトはなかなか大きい

 ZEFT RL31ARGBは、CPUに6コア/12スレッドタイプの「Ryzen 5 5600X」を採用。その冷却には、同社とSilverStone Technologyがコラボを行なった簡易水冷クーラーの「PF240-ARGB-7R」を採用する。このPF240-ARGB-7Rは、CPU上のヘッドにLEDが埋め込まれているほか、230mmサイズのラジエーターに装着された2基のファンもLEDにより点灯する。

CPU-Z(Version 1.96.1)の実行結果

CPUクーラーは簡易水冷タイプのPF240-ARGB-7R。ラジエーターは240mmサイズだ

 ビデオカードには、MSI製の「GeForce RTX 3070」を搭載した「GeForce RTX 3070 GAMING X TRIO」を装備。同カードは、カード側面がLEDにより線状に点灯し、かなり印象的だ。また、ブーストクロックが1830MHzと、リファレンスの1725MHzからかなり動作クロックが引き上げられている点も見逃せない。

GPU-Z(Version 2.40.0)の実行結果

ビデオカードには、TRI FROZR 2という独自クーラーを備えた「GeForce RTX 3070 GAMING X TRIO」を搭載

カードの重量が1441gもあるため、カード直下にカードステイが装着されている点も好印象だ

 マザーボードは、チップセットにAMD B550を採用したASRock製「B550M Pro4」。mirocATXフォームファクターであるため拡張スロット数はATXに比べて少ないものの、電源部に50Aに対応したパワーチョークを採用するほか、基板に2オンス厚の銅層を設けることで電力供給の安定性が図られているなど、高機能を誇っている。

ケース背面の様子。Wi-Fi 6に対応した無線LAN用のアンテナ端子も確認できる

 もちろん、拡張スロットはPCI Express 4.0(以下、PCIe 4.0)をサポートする。また、1000BASE-Tに対応した有線LANのほか、Wi-Fi 6に対応した無線LANも有しており、対応ルーターが必要になるとはいえ、LANケーブルの引き回しに頭を悩ませることがない点も、本製品の大きなメリットの1つといえよう。

 ストレージには、M.2タイプのSSDとして、Western Digital製「WD Blue SN550」の500GBモデルを搭載。PCIe 4.0ではなくNVMe接続なのは残念だが、シーケンシャルリードは最大2400MB/秒、シーケンシャルライトは最大1750MB/秒を誇り、ゲーミング用途でも十分なスペックを備えている。

CrystalDiskInfo(Version 8.12.5)の実行結果

 また、USB接続の外付けタイプとなるが光学ドライブが用意されている点は、セブンアールジャパンのこだわりを感じ取れる。この光学式ドライブはBTOからなしも選択可能で、不要な人にとってはその分価格を抑えることができる点もありがたい。

 そのほか、システムメモリーには G.Skill製「Trident Z Neo」の8GBを4枚、計32GB搭載する。容量的には十分なのだが、このメモリーモジュールはDDR4-3600動作に対応しているものの、ZEFT RL31ARGBではDDR4-2133動作になっている点は注意が必要だ。DDR4-3600で動作させるためには、ユーザーが自己責任でUEFIからXMPを有効にする必要がある点は覚えておきたい。

4つスロットがすべてLEDが点灯するモジュールで埋められているシステムメモリー。容量は32GBとゲーミング用途では十分

 なお、電源ユニットにはSilverStone製「ET750-G」を採用。この電源ユニットは、定格出力750Wで80PLUS GOLD認証も取得しているため、容量と品質ともに申し分ない。そのため、電源ユニットの容量を気に掛けることなく、ストレージの増設も行なえるはずだ。

 ケースにはSherkoon製「TG5 PRO-RGB」を採用。全体は黒色を基調にしながらも、フロントパネルには強化ガラスが用いられ、内部に配置された3基のファンのイルミネーションがかなり印象的なモデルだ。

 天板のフロントパネル側にはヘッドフォン出力とマイク入力のほか、USB 3.0とUSB 2.0が2つずつの計4系統のUSBが用意され使い勝手は上々。天板は、ほとんどがメッシュとなっており、通気性は抜群。そのメッシュも磁石で固定されているだけなので、簡単に取り外してメンテナンスを行なうことが可能だ。

強化ガラスを用いたフロントパネル。内部の3基のファンのLEDのイルミネーションが、かなり派手だ

天板に用意された各種インターフェース。アクセスのしやすさはもちろんのこと、USBが4系統用意されている点はありがたい

天板はほぼ全面がメッシュとなっており、取り外して掃除することも容易だ。天板に装着された2基のファンもメッシュを通して確認できる

 左側面は、内部が見える強化ガラスを用いたタイプ。本製品では、マザーボードに接続する24ピンの電源ケーブルと、ビデオカードに繋ぐ8ピンの補助電源ケーブルをLIANLI製「Strimer Plus」に変更しており、LEDの点灯はかなり派手だ。なお、これらのLEDは、マザーボード付属アプリケーションの「ASRock Polychrome SYNC」(Version 2.0.96)から一括制御が可能だ。ただ、ビデオカードのLEDのみ、色や光り方の変更にはMSIの「MSI Center」(Version 1.0.20.0)を使う必要がある点は留意したい。

電源ケーブルにもLEDが光るタイプを採用するほどのこだわりを見せ付けている

ASRock Polychrome SYNCで、ほとんどのLEDを一括制御することが可能だ

ビデオカードのみ、LEDの設定変更はMSI CenterのMystic Lightを利用する必要がある

LEDイルミネーションは一見の価値あり
価格は30万円ほどだが費用対効果は高い

 高スペックを誇るZEFT RL31ARGBだが、そのLEDのイルミネーションは一見の価値ありといっていいだろう。価格は今回の構成で30万円ほどと決して安価ではないものの、費用対効果は申し分ない内容だ。ただ、LEDのイルミネーションは、ゲームにおけるパフォーマンスに関係しないのも事実。実際にZEFT RL31ARGBは、ゲームでどの程度のパフォーマンスを発揮するのかは気になるところだ。そこで、別記事ではテストにより、ZEFT RL31ARGBのポテンシャルを確認してみたい。

ZEFT RL31ARGBの主なスペック
CPU Ryzen 5 5600X(定格クロック3.7GHz~最大クロック4.6Hz)、6コア/12スレッド、L3キャッシュ容量32MB
CPUクーラー SilverStone Technology PF240-ARGB-7R
グラフィックス MSI GeForce RTX 3070 GAMING X TRIO(標準変更品)
メモリー G.Skill Trident Z Neo 32GB(DDR4-3600 SDRAM、8GB×4)、スロット数4のうち4スロット使用(標準変更品)
ストレージ 500GB M.2 SSD(Western Digital WD Blue SN550、NVMe)
PCケース Sherkoon TG5 PRO-RGB
電源ケーブル LIANLI Strimer Plus 24ピンRGBケーブル(標準変更品)、LIANLI Strimer Plus 8ピン(2系統) RGBケーブル(標準変更品)
内蔵ドライブ DVDスーパーマルチドライブ(外付けUSB接続)
通信規格 有線LAN(1000BASE-T)、無線LAN(IEEE 802.11ax/ac/a/b/g/n)、Bluetooth 5.0
電源ユニット SilverStone ET750-G(定格出力750W、80PLUS GOLD認証)
OS Windows 10 Home(64bit)

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