このページの本文へ

69%の保護者が「家庭にもう1台必要」と回答

「GIGAスクール」PC支給率は76%、Chromebookが最多 エイサー調査

2021年08月04日 18時30分更新

文● ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

エイサー、GIGAスクール構想の学校配布端末に関するアンケート調査を実施

 日本エイサーは8月4日、小学館の第一児童学習局が運営する育児メディア「HugKum」(はぐくむ)と共同で、GIGAスクール構想の学校配布端末について、小学生の子どもを持つ保護者1096人に実施したアンケート調査の結果を発表した。

 本調査は、7月7日~14日の期間、全国/小学生の子どもを持つHugKumウェブ会員(男女)に対して実施し、有効回答数は1096件。Chromebookを含む端末全体の配布状況や、家庭への持ち帰り頻度、家庭での活用実態、保護者の悩み事やリアルな声など、GIGAスクール構想における小学生保護者の意識に関する質問となっている。

(1)PC支給率は7割以上、支給された端末でもっとも多いのはChromebook
支給はされたが何を使っているか把握していない保護者は3割

 調査時点(7月)の支給率はおよそ76%。すでに支給された人のうち、「子どもが学校から支給されている端末がどのようなものか知っている」と答えた人は69.1%で、その内訳は、Chromebookが46.5%ともっとも多く、次いでiPad(32.8%)、Windows PC(20.7%)だった。一方で、「支給をされたことは知っているが、何を使っているかわからない」と回答した人がおよそ3割(30.9%)もいることがわかった。

(2)端末を家庭に持ち帰っているのは約半数

 端末が支給され、既に学校で使っている人のうち「支給された端末を自宅に毎日持ち帰る」(15%)と「ときどき持ち帰る」(31.7%)と回答した人が合わせて46.7%と、 半数近くの家庭で子どもが端末を持ち帰ってきている。一方で、学校のみの使用で、自宅には持ち帰っていない家庭も半数いるという結果だった。

(3)持ち帰ってきても「PCに詳しくないので教えられない」
「子どものためにも使い方を学んでいく」という保護者も

 子どもが端末を持ち帰ってきっていると回答した人に、ママ・パパが困ったことや悩んでいることについて質問すると、「日常生活でPCを使っているのである程度教えられる」という回答がもっとも多い結果となった。また「子どもが端末を使う時間や使い方を親子でルールを設けたい」という回答も多く、端末の持ち帰りがPCとの付き合い方について親子で考える機会になっているという。

 一方で、「自分がPCに詳しくないので教えられない」「自分が使っているPCと違ったため、子どもの宿題を手伝えない」という悩みも多く、「子どものためにも、子どもと一緒に使い方を学んでいこうと思う」という保護者が多かった。

(4)「家庭用にももう1台PCが必要」と考える保護者が69%
高価すぎないPCを望む声も

 子どものGIGAスクール構想の端末が配布されたことで、「家庭にもう1台PCが必要」と考える保護者は69.1%にのぼった。その理由としては「子どもがPCを持ち帰ってこなかったときに、保護者もPCを使っているので貸してあげられるPCがない」「学校の端末は制限が多すぎて、家庭学習用として活用できない」という回答が多く、これをきっかけにPCの購入を検討している人が多いことがわかった。

 実際の購入にあたっては「学校で使っているPCと同じものが欲しい」と考えている人は10.6%で、他には「ノートPCとタブレット端末どちらが子どもにとってよいかわからない」と悩む人や、「購入を検討しているが、高価すぎないものがほしい」という意見も目立った。

(5)Chromebook、学校配布端末のトップであるにも関わらず
半数以上の保護者が実は“あまり知らない”

 今回のアンケートでGIGAスクール構想の端末でもっとも多く配布されているChrome OSを搭載したPCのChromebookを知っているかについて聞いたところ「知っているが、あまり良くわかっていない」(23.4%)、「聞いたことならある」(10.9%)、「知らない」(18.6%)、と合わせて半数以上(52.9%)の人が、実はまだChromebookについて良くわかっていないことが浮き彫りになった。

(6)Chromebookを実際に家庭用に導入している人の多くが使いやすさを実感

 Chromebookを実際に導入している家庭では、「Google Meetで友達と話したり、スクラッチでプログラミングを楽しんでいる」「親子それぞれのアカウントを登録し、共用中。子どもは教育版マインクラフトやグーグルアース、調べ物に活用している」「すでに家庭用に一台あるが、兄弟でオンライン学習など使用時間が重なるので、もう一台必要だと感じている」などの回答が寄せられた。

 Chromebookを使ってみて良かった点という質問では、「Chromebookは子ども用アカウントの登録ができ、利用時間やアプリ、フィルターが保護者アカウントでコントロールできるので安心して使える」「値段が手頃で、Chromeブラウザをメインに使う子どもには使いやすく買ってよかった」などが挙げられた。

カテゴリートップへ

ノートパソコン
デスクトップ
モニター

intel

詳しくはレビューをチェック