オヤジホビー-ワタシが好きな物はみんなも好き、かもしれない- 第290回
サブ掃除機のつもりがメインで大活躍! シャークの掃除機「EVOPOWER SYSTEM」
2021年08月01日 17時00分更新
ヘッドは片手で簡単に交換できます
シュッとした形がお気に入りのシャークニンジャのスティック型コードレスクリーナー「Shark EVOPOWER SYSTEM」(以下、EVOPOWER SYSTEM)。前回書いた通り、ワタシが買ったCS401Jというモデルには5種類のノズルと延長パイプが付属しています(参考:第289回「気になっていた“シャーク”のコードレスクリーナーを買いました」)。
電動フロアノズル ブラシレスパワーフィン搭載の床掃除用ノズル
ミニモーターヘッド 髪の毛などもガンガン取れる電動フロアノズルの小型版
隙間ノズル 折り畳み式の先端ブラシ付きの細長いノズル
マルチノズル 家具の上やカーテンなどの細かい埃を根こそぎ吸い取るノズル
布団用ノズル ソファーやベッド、カーテンなどのファブリック用
ミニモーターヘッド以外のノズルは、アクセサリードックというスタンドに立てて収納が可能で、その交換はワンタッチ。
普通はノズルやグリップ部分の先端あたりにロックボタンがあるものですけど、EVOPOWER SYSTEMは手元にスライドボタンがあって、グリップから手を離すことなく片手で操作して切り離せるようになっているんですよね。そして新しいノズルの装着は差し込むだけ。こういう合体メカ的なモノには弱いので、無駄にあれこれ交換したくなっちゃいます。
ノズルは本体に直接装着できるほか、延長パイプを付けてその先端に取り付けることも可能です。延長パイプを挟んだ場合はさすがに手元でノズルを外せないので、パイプの先端にあるリリースボタンを押して分離させます。
こんな感じでメカを切り離すときって「パージ」とか「ジェットソン」とか言いたくなっちゃうんですけど、宇宙工学では分離・投機をパージって言わないらしいですね。不活性ガスを送り込んで有毒ガスなどを置き換えて除去するような時に使う単語だそうで。浄化とか置換とか追い出すみたいな感じかな。
じゃあジェットソンかっていうと、それはそれで投機・廃棄みたいな意味合いなので、捨てないで単に切り離す時はセパレーションって言うみたい。それなら感じで「分離」の方がカッコいいかな。合体はやっぱりドッキング?
本体のみでハンディークリーナーに
ノズル類を分離させた本体のみの状態でハンディークリーナーとして使うこともできます。
初めてテレビで見た時のEVOPOWERはまさにこの形だったので、ワタシ的にはこれが最大の特長であり、この使い方ができるから買ったと言っても過言ではありません。
延長パイプと電動フロアノズルを取り付けたコードレススティック状態の場合、重量は約1.9kg。それも十分軽いですが、本体だけのハンディークリーナー状態にすると当然さらに軽くなって、なんと1kgを切り、たったの0.9kgになります。片手で使っていてもまったく苦になりません。その辺に落ちたゴミをささっと取ったり階段を掃除したりというときはこのモードが超便利です。
これだとちょっと届かないなーみたいなときは、延長パイプだけを付けて使うこともできます。家具の上のホコリなんかはノズルなしのこの状態が向いてそうです。
吸引力2倍のブーストモード搭載
ノーマルのEVOPOWER(ハンディタイプ)と大きく違うのはブーストモードを搭載している点。グリップを握った時にちょうど人差し指が来るところにブーストボタンがあり、押している間は吸引力が約2倍になります。
最初、ビースト(beast)モードと勘違いしたんですがブースト(boost)です。ビーストならオンと同時にモーター周りのカバーがパカーッと開いたり、インジケーターが変な表示になったりしそうですが、ブーストなのでモーターが高回転になるだけで、見た目はインジケーターのブーストマークが点滅するだけです。
うちの100V掃除機は自動/弱中強/パワフルみたいな細かなモード分けがされているんですけど、ノーマルとブーストがあれば十分って気がします。元々、弱とパワフルの2モードしか使ってませんでしたしね。それにノーマルでも十分パワーがあるので、何ならブーストもよほどの時にしか使わなかったりしています。
使用可能時間も十分
バッテリー残量はグリップ部分の3つのインジケーターライトで表示され、下から消えていって、残った一番上の1個が点滅したら「充電切れ間近または残量なし」となります。
動作可能時間はコードレススティック状態の時で最大12分、ハンディーだと20分。ブーストモードでぶん回すと8分しか持ちませんが、ブーストはポイントポイントでちょこっと使うだけなので、あれこれ組み替えて時々ブーストして、トータルでだいたい15分が目安というところかなと思います。CS401Jはバッテリーが2個付属しているので、さして広くもないウチの家を掃除するには十分な能力です。
3.5時間でフル充電に
充電時間は約3.5時間。バッテリーを本体にセットしたまま充電することもできるし、バッテリー単体で充電することもできます。両方同時に充電も可能です。充電器は掃除機スタンドになっているので、使い終わったら差し込んで立てておくようにしておけば、いざという時に充電切れという痛い目にあわずに済みます。
本体の充電は充電スタンドにサクッと差し込んで立てるだけ。バッテリー単体の充電は後ろにある充電ポストに差し込みます。
充電中は逆に点灯するインジケーターが増えていき、充電量が1/2で一番上が点灯・真ん中が点滅、ほぼ満充電で2個点灯・一番下が点滅になり、3つ全てが点灯したら満充電です。
ゴミ捨てもボタンでワンタッチ
ゴミ捨てもお気に入りポイントです。ダストカップオープンボタンをスライドさせると下にあるダストカップがバシュッと開いてゴミが落下。ほんとにワンタッチです。
フィルターが汚れてきたらダストカップを外してフィルター清掃や交換をする必要がありますが、ふだんはパカッと開けてゴミを捨てるだけで大丈夫。ボタンひとつで済むのは思った以上に楽チンです。
そうそう、肝心の電源スイッチを忘れていました。ダストカップのオープンボタンと同じく、グリップ上面にあります。
電源ボタンとダストカップオープンボタン、ブーストボタン、ノズル分離ボタンがすべて親指と人差し指が届く範囲にあるので、大きく持ち替えたり両手で操作する必要はありません。ダストカップを閉じるのと取り外しだけは反対の手でやらないといけませんが、それ以外の操作が全てグリップを握ったままできるというのが素晴らしい限りです。
カスタマーサポートの対応も満点
素晴らしいといえば、サポートもめっちゃよかったです。
先日、満充電なのに使い始めるとすぐに電源が切れてしまうようになっちゃったんですよね。インジケーターライトの表示もおかしくなっていて、マニュアルにない点灯パターンに。3つあるライトのうち、充電残量不足の時は一番上が点灯・点滅し、故障の場合は一番下が黄色く点灯・点滅するはずなんですけど、なぜか一番下が普通に点灯する状態になってしまったんです。バッテリーを換えてみてもダメ。
それでサポートセンターに電話をしてみたところ、本体の異常が疑われるとのことで、引き取って調べていただくことになりました。
そのやりとりもスムーズでよかったんですけど、ここからがさらに素晴らしいところ。こういう時って、購入時の箱に入れて送ったりするのかなと思うじゃないですか。それが違ったんです。自分でやらなくても宅配便が回収に来てくれる、しかも段ボール箱を用意するので元箱は不要ですと。
そして翌日、引き取りに来たドライバーさんから、梱包はこちらでやりますから入れていただくだけで大丈夫ですと言われ、本当にただガラガラと入れただけで引き渡しが終了しました。なんて楽チンなんでしょう。ちなみに午前中に修理の依頼をした場合は、当日18時以降に回収に来てくれるそうです。
調査と修理に1週間ほどかかると思いますとのことでしたが、その言葉通り6日後に完了の連絡をいただきました。届いた箱を開けると、もちろんきっちり梱包されています。同梱されていた修理完了報告書によると原因はやはり本体の不具合で、丸ごと交換になったそうです。
また、ついでにフィルター汚損とフロアーヘッドの車輪破損が見つかったとのことでそれも交換してくれて、保証期間内だったのですべて無料。修理受付の電話から修理完了まで至れり尽くせりなサポートで、ウェブサイトで「カスタマーサポートは最高評価三つ星獲得」とうたっているのはダテじゃありません。
当初は2階と階段掃除、1階のちょっとした掃除で使おうと思って買ったEVOPOWER SYSTEMですが、この使いやすさとパワフルさ、十分な使用時間から、1階でもメイン掃除機として使うようになり、100V掃除機はすっかりお払い箱になってしまいました。今ではEVOPOWER SYSTEM+ロボット掃除機で全てまかなっています。買ってよかったわー。
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